番組審議会

2022年 連盟賞 番組部門 テレビエンターテインメント番組で「やったぜ!じいちゃん」が「最優秀」受賞

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2022年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビエンターテインメント番組の審査において、CBCテレビが出品した「やったぜ!じいちゃん」が「最優秀」を受賞しました。
同部門での最優秀は、2010年『「えんがわ」~18年目の春~』以来です。
番組はグランプリ候補番組として、10月のグランプリ審査会で審査されます。


■「やったぜ!じいちゃん」


生まれつきの脳性マヒで身体が不自由な舟橋一男さん・74歳。
しかし、毎日を前向きに楽しげに生きている。
そんな舟橋さんの日常をCBCが50年前に撮った映像を交えながら描いていく。
子供の頃には「20歳までは生きられない」と診断された一男さん。
しかし、74歳の今も元気に暮らしている。
結婚し、二人の娘さんをもうけ、更に孫まで生まれた一男さん。
今なお印刷の仕事をし、積極的に外出している。
家族に囲まれ、楽しく暮らす毎日。
今からちょうど50年前。CBCのカメラが舟橋さんを撮影していた。
障がい者4人だけで、他人の力を借りず北陸の温泉に旅する様子を記録したもの。
その50年前の映像を交えながら、舟橋さんが感じること、思うこと、日常の暮らしを静かに描く。


ナレーション:塩見三省

プロデューサー:藤井稔(CBCテレビ)
ディレクター:仲尾義晴(ホーボーズ)
構成:宮崎祐人(ホーボーズ)
撮影:川瀬荘司(TVS-Next)
編集:島崎道也(テレビシティ)
音響効果:今井志のぶ(東海サウンド)
整音:福井楓栞(東海サウンド)


【藤井稔プロデューサー コメント】
当時の医学では20歳までしか生きられないはずの脳性麻痺の方を撮った50年前の映像が残っていた奇跡。その主人公がなんと74歳になった現在も家族と元気に朗らかに暮らしている奇跡。
この幾つもの奇跡の積み重なりをなるべく押しつけがましくなく。さりげなく、出来るだけさりげなく作った「やったぜ!じいちゃん」。この度、立派な賞を頂戴し、奇跡を起こしたわけでもない者としては、嬉しいが非常に照れくさい。
とにもかくにも、出演いただいた舟橋一男さん・瑞枝さんご夫妻、そのご家族、そして50年前の映像を撮った亡き巨匠・雨宮カメラマンに感謝するばかり。


【審査員講評】
愛知県一宮市で印刷業を営む舟橋一男さんは生まれつきの脳性マヒで身体が不自由。子どもの頃「20歳までは生きられない」と診断されたが、74歳の今も元気で前向き、二人の娘、そして孫と家族に囲まれ幸せに生きている。同社が50年前に撮影していた舟橋さんの映像を交えながら、舟橋さんが感じること、思うこと、日常の暮らしを静かに描いている。
素晴らしい素材をリアルに描いて、人間の素晴らしさを実感させてくれる。一家の明るさに希望が感じられ、心を動かされる番組として高く評価された。

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