番組審議会

第713回CBCテレビ番組審議会

開催日 2025年11月14日(金)
開催場所 CBCテレビ役員会議室
出席委員
(敬称略)
いとう菜のは、奥山景布子、小倉敏秀、島田佳幸、
髙橋智、戸苅創、二之夕裕美、盛田淳夫
書面参加
(敬称略)
杉山直、森朝奈
放送事業者側出席 杉浦会長、松波社長、礒貝取締役、
今泉IPプロデュース部長、贄プロデューサー、
中野総合編成局長
議題 1. 番組審議
 『サンドウィッチマンの幸せを呼ぶ
   ほぼゼロ生き物図鑑』

1. 番組審議
『サンドウィッチマンの幸せを呼ぶ ほぼゼロ生き物図鑑』

放送日時 2025年10月4日(土)15時30分~16時54分
スタッフ プロデューサー 贄康平(東京支社コンテンツ戦略部)
出演 MC サンドウィッチマン(伊達みきお・富澤たけし)
天の声 土屋伸之(ナイツ)
出演 わらふぢなるお(口笛なるお・ふぢわら)
   ザブングル加藤 鈴木Mob.

《編成意図》

「“見つけると幸せになる生き物”を見つけ、図鑑にする」というコンセプトで、土曜の午後に明るい気持ちになれるよう、見ると幸せになるロケバラエティーです。
「ほぼゼロ」という独自の切り口で、「楽しさの先に学びのある探求バラエティー」を意識して編成しました。

《番組内容》

「見つけたら幸せになる」と言われるものはたくさんあります。この番組は、より「レア」な生き物を見つければ、もっと幸せになれるのでは?という考えからスタートしました。北海道から沖縄まで、見つけることが困難な3匹の動物を選定し、それぞれの動物を必死に探すタレントの姿に焦点を当てます。
番組は、結果ではなく「過程」を楽しむことを共有しました。まだ売れていない芸人とアイドル、でも“幸せになりたい”という思いだけは誰よりもあり、体を張ってロケに挑んでくれました。そんな姿を余すところなく見せるために、徹底的に「過程」にこだわります。

《審議委員の主なご意見》

  • 全体的に、沖縄や北海道の、簡単には行けない場所の美しい映像を見られて感動した
  • 似たようなバラエティー番組が並ぶ中で、久しぶりに自然界がテーマのおもしろい番組を見た
  • 希少生物を見つけようとしている「過程」が本当におもしろかった
  • 動物の痕跡を探して追うという説明で、「食べた跡」を探すというのは興味深かった。もう少し痕跡の説明を聞きたかった
  • 希少生物を探しに行くタレントたちの苦労が伝わりきらず、感情移入できなかったのは勿体なかった
  • いずれのロケも、タレントではなく同行のガイドやスタッフが最初に生物を見つけていたのは、少し高揚感に欠けた
  • ニホンカモシカの赤ちゃんを東京で探していたが、せっかくなら観光PRのため、地元御在所岳付近でロケをしてもらいたかった
  • 自然界から離れていると思っていた「東京」でも希少生物がいると紹介されて温かい気持ちになれた
  • タイトルにある「図鑑」に載せる載せないの概念がわかりにくかった
  • サンドウィッチマンのMCは温かみと辛口のツッコミがよく、ロケタレントも芸人やアイドルなど起用されていて、バランスよくまとまっていた
  • 信頼性の高い専門家、魅力的なキャラクターのガイドなどを起用していて、その存在がとても大きかった
  • スタジオ部分のトークはあまり切れ味がよくなかった。できれば芸人の内輪ネタではなく、番組タイトルに惹かれて視聴した子どもたちに向けて、生き物に関する話題がよかった
  • 実際に数日のロケで発見するのは無謀ではないか。もう少し期間を長く取ったり、複数回取材できれば、もっとよかった
  • 希少生物が減少している背景や、生態上の意義なども併せて説明があれば、教育番組としての意味も出てよかったのではないか
  • ロケの大変さがよく伝わった。改めて、一つの番組を作るテレビ局の苦労を知れたと思う
  • 番組をレギュラー化するならば、幸せを呼ぶというコンセプトや、図鑑に載せる一定の基準を検討するとよい

《放送事業者側の主な回答》

  • クマ対策は、撮影クルーの後ろでしっかり行っていたが、編集当時は今ほどクマ被害が話題になっていなかったため、放送での説明を控えてしまった。ご心配をおかけしました
  • ガイドの人選にはかなり注力した。キャスティングが成功したようでよかった
  • ロケでの苦労は、ほんの上澄みしか放送できておらず、伝わり切らなかった。かかった時間やタレントの表情をどのように見せるべきか、工夫したい

Page up