株式会社CBCテレビ
番組審議会
第709回CBCテレビ番組審議会
開催日 | 2025年6月12日(木) |
---|---|
開催場所 | CBCテレビ役員会議室 |
出席委員 (敬称略) |
いとう菜のは、奥山景布子、小倉敏秀、 島田佳幸、杉山直、髙橋智、戸苅創、 二之夕裕美、森朝奈 |
書面参加 (敬称略) |
盛田淳夫 |
放送事業者側出席 | 松波社長、水谷取締役、 今泉IPプロデュース部長、坂根プロデューサー、 小森編成部長 |
議題 | 1. 番組審議 『恋はロケ中に!』 |
1. 番組審議 『恋はロケ中に!』
放送日時 | 2025年5月17日(土)放送分 |
---|---|
放送エリア | CBCローカル |
スタッフ | プロデューサー 坂根脩太郎 (IPプロデュース部) |
出演 | スタジオ出演:森本晋太郎(トンツカタン)、三上悠亜 ナレーション:斉藤初音(CBCアナウンサー) |
《企画意図》
新感覚の“恋愛トライアルショー”。CBCの人気ロケ番組『地名しりとり』での「過酷な旅が人と人を結びつける」という経験・気づきをもとに企画されました。リアルな人間ドラマとしての深みと、若年層にも訴求する演出を両立させ、地上波・配信での新たな視聴体験を提供することを意図しています。
《番組概要》
以前、同時間帯に放送していた『地名しりとり~旅人ながつの挑戦~』という番組のロケの経験から、「ハードなロケ」は「人と人を結びつけるのではないか?」と考えて企画したのが『恋はロケ中に!』です。
「ハードなロケをともにした男女は恋に落ちるのか?」を検証するこの番組。機材はディレクターデジと出演者が持つ手持ちカメラのみ。手作り感のあるリアルな映像で、ガチンコのロケバラエティーらしさを演出し、恋愛に興味がなくても、「ハードなロケに挑む人間ドラマ」としても面白くなるように意識しました。一方で、テロップや音楽でオシャレなパッケージングをして「恋愛リアリティーショーっぽい」コンテンツに昇華し、若い層に興味を持ってもらえるように制作しています。
《審議委員の主なご意見》
- 過去番組での経験や気づきから新しい番組がうまれた、というその経緯がとても良い
- 苦手なジャンルという先入観があったが、意図的で過剰な演出も無くおもしろかった。二人に任せている点がとても良かった
- 観光地なども紹介されていて、情報番組的な要素もあったので興味を持てた
- スタジオMCが、タレントをフォローしつつポジティブにうまく回している。さらに女性側の目線の意見をもっと押し出せば、視聴者の共感を得られるのではないか
- アナウンサーのナレーションによって品位が保たれていると感じた
- 普段好んでよく見るジャンルの番組なので、他と比べると恋愛感情の動きが淡泊でもの足りなさを感じる
- 初回から見ていないと、ルールがわかりにくい。冒頭に再度の説明が欲しかった
- 出演者自身が、恋愛感情をどのように演じようかと考えているのではないか?と、疑ってしまう
- 心理学でいう「吊り橋効果」を狙っていると思うが、そもそもその効果は長続きしないとも言われている。それを撮影で追うことに少々疑問がある
- グルメロケで「大食い」や「一人前を二人で分け合う」場面が頻出すると、せっかくの料理がおいしく見えなかったり、お店側に失礼ではないかと気になってしまう
- ロケを終えた二人の「連絡先交換」のシーンが最もドキドキする。それが無い放送回は盛り上がりに欠ける
- 誰に何を見てほしいのか、番組の伝えたい意義がわからない。幅広い年代の誰もが楽しめると思えなかった
- このような番組を見る場合、「推し」を作ることで楽しみが倍増する。さっそく続きを見てみたいカップルがある
- 出演する二人に持たせた小型カメラの映像の、活用方法についてもっと研究するとよいと思う
- 番組のおもしろさが、それぞれのカップルの課題内容にかなり左右されると思う。課題についてはいろいろと工夫してほしい
《放送事業者側の主な回答》
- 出演者にはとにかく「前向きにロケを楽しんで」とお願いしている。その結果の感情の動きが、番組から伝わるようにしたい
- ターゲット層以外の人が見ても、不快感や気になる点が無いかをお聞きしたかった。いただいた意見を今後の指針にしたい