株式会社CBCテレビ
番組審議会
第685回CBCテレビ番組審議会
開催日 | 2023年2月10日(金) |
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出席委員 (敬称略) |
伊藤孝紀、梅村清英、大須賀彩、大谷恭代、 鹿目由紀、島田佳幸、戸苅創 |
書面参加 (敬称略) |
宮田昌彦 |
欠席委員 (敬称略) |
山下陽子、渡邉好作 |
議題 | 1. 諮問・答申 「CBCテレビ番組基準」一部変更について 2. 番組審議 『歩道・車道バラエティ 道との遭遇』 |
1. 諮問 「CBCテレビ番組基準」一部変更について
日本民間放送連盟の「放送基準」が一部改正されるのに伴う、「CBCテレビ番組基準」の一部変更について、諮問した。社側から今回の変更の趣旨と具体的な改正点を説明。「妥当である」との答申を得た。
2. 番組審議『歩道・車道バラエティ 道との遭遇』
放送日時 | 2023年1月24日(火)23:59~24:44 |
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スタッフ | プロデューサー 横山公典(東京・コンテンツ戦略部) 柳橋弘紀(株式会社33) 藤井 稔(本社・コンテンツ戦略部) 演出 飯田亮太 |
出演 | MC ミキ(昴生・亜生) ロケ出演 鹿取茂雄 ぱにぱにぱにぱにともちんぱ まーちりん |
《編成意図》
この番組は「道」という一般の人にとっては日常のありふれた存在を「道マニア」の違った視点から切り取り、小さなギモンから驚きの発見までを紹介していく番組です。
深夜番組ならではの「道」という一見地味なテーマから、その裏に隠れた様々な人間ドラマや 地域の歴史、道マニアの道にかけた熱い情熱まで色々な広がりを視聴者にお伝えしていきます。
「ニッチな視点で事実を掘り起こし、広い層の視聴者に興味をもってもらおう」という狙いの番組です。
《番組内容》
日本でおそらく唯一の「道」だけに特化したバラエティ番組として、2022年4月にスタートしました。全国に128万キロある道の中でも特にユニークな道を、道マニアが「旅のお供」を案内する形で紹介。そのロケVTRを、MCミキがスタジオで見ていきます。
1月24日の放送で巡った道は「神奈川の隧道」。隧道とは、主に明治・大正に造られたトンネルのこと。全国的にもその数が多いという神奈川県で、特徴的な珍しい隧道を巡りました。
登場する道マニアは、岐阜在住の会社員「鹿取茂雄」さん。番組常連の7名の道マニアの中でも、道に対する愛はもちろん、道への研究知識で一目置かれるカリスマ的な存在です。
そして、視聴者に近い目線で道を見ていく旅のお供として、2名のギャルが同行。
数か所の隧道を巡りながら、隧道内にある「穴」の謎、「階段」隧道が彫られた理由などを解き明かす形でロケを進めていきました。
《審議委員の主なご意見》
- 道を通して、未知のもの(新しい知識)と出会うことに挑戦した番組と解釈した。演出の意図がよく理解できる
- ニッチ イズ リッチ。とても深くて面白かった
- 鹿取さんという道マニアの起用に尽きる。またお供がギャルというミスマッチなキャスティングもよかった
- 番組のメイン出演者がタレントではなく一般の方である点が面白い
- 道マニアの方に驚いた。どういう専門の方なのか知りたいと思った
- MCミキのツッコミが、とてもテンポがよい。番組ではもう少しあのツッコミを活かしてほしい
- もう少し道のことを詳しく知りたいと思った一歩手前で、次のパートへ移ってしまいもったいないと感じた
- 隧道紹介のコーナー、そして県道紹介のコーナー、名古屋の夜の道を紹介するコーナーで構成されていたが、全体としてのまとまり感に欠けていた
- ジャニーズタレントのパートは、短い尺にテーマを絞った演出でYouTube的な作りに挑戦したと思うが、正直言うとあまり面白くなかった
- 男性タレントが車で道を行くパートは、台本のない若者の素直で正直な反応が、視聴者にとって面白いと思う
- 名古屋の夜の道をグラドルが紹介するパートは、もっと呂布カルマ氏のよさを活かし、道番組としてのバランスを考えた演出に期待したい
- 最後のエンディングトークが短くて残念。せっかく面白かった道の話をもう一度聞きたい
- 番組のテーマになぜ道を選んだのか、知りたい
- 今後、歴史ある道だけでなく、これから変わっていく未来の道路も取り上げてはどうか