番組審議会

第657回CBCテレビ番組審議会

開催日 2020年2月14日(金)
出席委員
(敬称略)
鵜飼裕之、加藤宣明、黒邉雅実、島田佳幸、
清水綾子、土屋諭、戸苅創、土方邦裕、
野口あや子、水野明久
議題 1. 番組審議「スライス・ザ・ワールド
  渋谷スクランブル交差点からまっすぐ
  地球1周してきた!」

1. 番組審議
 「スライス・ザ・ワールド 渋谷スクランブル交差点から
  まっすぐ地球1周してきた!」

放送日時 2020年1月25日(土) 14時~15時24分
プロデューサー 柴田知宏(報道・情報制作局 情報制作部)
藤井稔(報道・情報制作局 情報制作部)
制作協力 イースト・エンタテインメント
出演 千原ジュニア、北村匠海、長野美郷

《企画意図》

今や世界を代表する「観光地」となった東京・渋谷スクランブル交差点。1日におよそ50万人が行き交うこの交差点から、まっすぐ東に進むと、どんな国があり、どんな人が暮らしているのだろうか?
東京のある北緯35度線上には多くの都市が築かれ、様々な文化が生まれてきた。山・海・崖・砂漠など環境はバラバラ。地球の多様性が凝縮されたこのエリアを、千原ジュニアと北村匠海が旅する。
北緯35度をめぐる出会いと発見の旅。

《番組内容》

渋谷スクランブル交差点からまっすぐ東へ・・・太平洋の大海原を渡り、最初の地・アメリカ西海岸に降り立った千原ジュニアは、なぜかアザラシの大群に遭遇! さらには、同い年の農場経営者と語りあう。
そして、歴史と芸術の都市・ニューメキシコ州のサンタフェへ。
そこで年に1度開催されるアメリカ有数の「奇祭」に遭遇する!
駆け落ち同然で海を渡った日本人夫婦が昨年オープンした人気ラーメン店への訪問も。

一方、北村匠海はアメリカ東海岸へ。養蜂を体験し、さらに地元の人と船に乗って雄大な自然を体感する。
続いて、ジブラルタル海峡を望むモロッコ北部の都市・タンジェを訪問。
活気あふれる魚市場には日本の食卓にも並ぶ、新鮮な海の幸がズラリと並んでいた。

そして、旅は中国・河南省へ。千原ジュニアが、世界で最も険しいともいわれる道路・トンネルへ!
大きな崖の上にある小さな村が世界的な観光地になっていた。
過疎の村が変貌を遂げた背景にある感動のドラマとは・・・。
そして最後は再び渋谷の街へ・・・。まっすぐの旅を終えた2人は何を思う?

《審議委員の主なご意見》

  • 同じ緯度を巡るという設定は斬新
  • 同じ緯度に住む人たちの自然な生活ぶりを紹介することに徹していたのがよかった
  • 派手さはないが一緒に旅をしているような感覚になった
  • 「目玉のないのが目玉」という番組のアドリブ感が海外へ行きたくさせる
  • 土地ごとのアート、建築、食をうまく取り上げていた
  • 渋谷交差点を見下ろすビルの上をスタジオとしたのはよい演出だった
  • 何かを訴える番組というよりも、視聴者が何に気付き何に感動するのか、という番組
  • 時間や予算の制約はあると思うが、もう少し長く各地の説明をしてほしかった
  • 手掘りで掘ったというトンネルについて、それを伝説として伝えるのか真実として伝えるのかは気になるところ
  • 北緯35度という渋谷の緯度が、世界視野ではどういった特徴があるのか説明があってもよかった
  • 「地球1周してきた!」というタイトルだが、線で移動したというより点を訪ねた印象
  • 同じ緯度を巡るという設定を決めたあとの広がりや面白味がなかった
  • 東京のスタジオ部分での笑い声の効果音が気になった
  • 番組の趣旨説明の中に「男らしい企画」という言葉があったが「らしい」というのは慎重を要する表現だと思う
  • リポーターが東西に分かれて出発し、どこかで出会うという演出もできると思った
  • 渋谷で外国人にインタビューしてその人の国へ行くという手法もあり得る
  • 同じ緯度よりも同じ経度を巡る方が南北の格差が出る
  • 世界的にも有名な渋谷の交差点の様子を同じ緯度に住む人たちに見てもらっても面白かったのでは

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