株式会社CBCテレビ
番組審議会
第606回CBCテレビ番組審議会
開催日 | 2014年12月12日(金) |
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出席委員 (敬称略) |
青葉かおり、上田 豪、浦西德一、戸苅 創、 深田 実、野水優治、前村哲路、安田智彦、山本光子 (書面参加)浅野幹雄 |
議題 | 1.番組審議 報道特集内「ニッポンの翼再び世界へ ~初の国産ジェット旅客機MRJついに完成」 2.年末年始特別編成の説明 |
1.番組審議
報道特集内「ニッポンの翼再び世界へ~初の国産ジェット旅客機MRJついに完成」
放送日時 | 平成26年10月18日(土)18:10~18:40頃 |
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スタッフ | デスク:有本整 (報道・制作局 報道部) 記者:冨田佑 (報道・制作局 報道部) ナレーション:屋良有作 (ビーボ) |
《企画意図」》
かつては、ゼロ戦の開発などで世界を席巻した日本の航空産業。しかし、戦後、敗戦国として航空機の開発・製造を禁じられ、日本はこの分野では欧米各国の“下請け“として長く遅れをとってきました。
こうした中で開発が始まったのが、日本初のジェット旅客機、三菱・リージョナル・ジェット“MRJ”です。2008年から三菱重工、トヨタ自動車、そして国などオールジャパンで開発が行われ、今年10月、1号機が完成しました。
旅客機開発はYS-11以来半世紀ぶり。開発の舞台裏を長期にわたり取材し、日の丸ジェットにかける人々の努力と苦悩に密着してきました。
部品点数が95万点と自動車を大幅に上回り、成功の暁には製造業を中心に大きな経済効果が期待できる航空産業。日本で花を開かせられるでしょうか。本企画では、その試金石とも言える国産ジェット開発の意義と将来を考えます。
《番組内容》
乗客数が100人未満の小型ジェット旅客機市場は、今後数千機の新規需要が見込まれる成長分野です。そこへの新規参入を狙って開発が始まったのがMRJ。初めてのジェット旅客機開発とあって、航空会社の全日空も加わり開発が進められました。
“紙飛行機づくり”から始まった開発現場の苦労、旅客機の認証は半世紀ぶりという国の戸惑い、そして、実物も実績も全くない中で、海外の先行メーカーをライバルに“メイドインジャパン”への信頼のみで受注を勝ち取らなければならない営業部隊。
ゼロからのスタートはそのまま戦後復興、高度成長期にも重なります。度重なる遅れを出しながらも、ついに完成した1号機は日本の製造業を羽ばたかせる原動力となるのでしょうか。新たな“ニッポンの翼MRJ”に密着しました。
《審議委員の主な意見》
- 夢を実現するために頑張る姿が印象的で感動した。
- ジェット旅客機のお披露目当日の放送でベストなタイミングだった。
- 知らないことを多く学んだ。日本のモノ作りの底力とは言いながら70%の部品が海外製、特にエンジンが米国製ということに驚いた。
その辺りについてもっと触れて欲しかった。 - 一旦ある分野から手を引いて技術の継承がなくなると、そこからリカバリーするのがいかに大変かよくわかった。
- 丁寧な取材で歴史的な背景や小型ジェットの状況がよくわかった。
- 演出面では最後にジェットが夢を乗せて飛び立つような映像があると良かった
- 許認可する国さえ手探り状態という事態に驚いた。
- 短い時間でよくまとまっていたが、先行する2社との比較を掘り下げて見せると良かった。
- 取材力を評価するし、フットワークもいい。
- 航空機製造の中枢を担う技術者のみならず、この地域における航空機関連中小企業の実情・努力について、もっと詳しく触れても良いのではと思った。
- 今後の技術的な課題・目標についてMRJ完成飛行後でもいいからもっと深掘りしてまとめて続編を作って欲しい。
- ジェット旅客機産業が大きな市場とはいえ、自動車周辺産業と比べれば桁違いに小さい。
リスクを負って進出するメリットはあるのか。 - 30分という短尺ではどこにフォーカスを当てて制作するか決めるのが困難で、全体的に明確なポイントがない感じがする。
2.年末年始特別編成の説明
編成担当者から説明があり、了承されました。