4番の適正、二遊間問題、髙橋宏の登板間隔、根尾の強み― 立浪和義監督が語る2023年構想

4番の適正、二遊間問題、髙橋宏の登板間隔、根尾の強み― 立浪和義監督が語る2023年構想

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
2023年、第1回目の放送となった1月8日はドラゴンズ・立浪和義監督が生出演。改革元年だった2022年シーズンの振り返りや勝負の2年目について質問形式で答えた。中にはドラゴンズの現役選手やOB解説陣、ファンから寄せられた質問も。サンドラで語られた立浪監督の2023年構想をお届けします。

立浪和義監督、指揮官1年目を語る

「サンデードラゴンズ」より立浪和義監督©CBCテレビ

――1年間監督をして思ったことは?

立浪監督:ある程度、自分の中ではいろんな準備をしていたんですけど、実際(チームの)中に入ってみて、自分が思っていたこととは違うことがたくさんありますよね。ただその中で、去年は若い選手を使おうという信念を持って、やり通せたかなとは思っています。当然、すぐに(良い)結果を期待されたんですけど、正直自分の中では何位になってもいいから、これからレギュラーを取れる選手を使っていこうということでスタートしました。

――去年、一番印象に残った試合は?

立浪監督:放送の前に聞かれてどの試合だったか考えたんですけど、やっぱり開幕1戦目、2戦目に敗れて、本当に苦しみながら勝った3戦目の初勝利。溝脇が決勝タイムリーを打ってくれたんですけど、この試合は嬉しかったですね。

――ベンチから見ていて緊張する?

立浪監督:自分が(現役の時に)やっているよりも、特に守っているとき。1点取られたら、この1球で勝負が決まるっていうときは緊張しますよね。

立浪和義監督、2023年シーズンの打順構想を語る

「サンデードラゴンズ」より立浪和義監督©CBCテレビ

――得点を増やすためにどうする?

立浪監督:1、2番は岡林、大島と非常に出塁率の高い選手がいますので、これを返してくれるクリーンアップ(が重要)。そのために今回は新外国人選手であったり、補強をしてきた。クリーンアップをしっかりしないといけないですよね。

――打順はどうなる?

立浪監督:順調にいけば「1番・岡林」、「2番・大島」になると思いますね。4番候補のアキーノは間違いなく4人の外国人選手の中では一番長打力があると思うんですけど、それに伴った粗さもあるのでキャンプで見たい。一番技術があるなと思うのはアルモンテ。ただ全試合でと考えるとポジション的なことも含めて(難しい)。故障しがちな選手ですから1シーズンをなんとかもたせたいなと思っていますね。

立浪和義監督、2023年シーズンの守備構想を語る

「サンデードラゴンズ」より©CBCテレビ

――二遊間はどうする?

立浪監督:もちろん油断はさせませんけど、土田のショートというのは去年非常に成長を見せてもらった。セカンドというのはおそらくルーキーの村松や田中、福永といったルーキーの争いになってくるのかなと思っています。とにかく二遊間は守りを重視したいなと。村松、田中は守備の面でいえば、もちろんさらに上手くなる要素は持っていますけど(プロのレベルでもやって)いけるのかなと。ただ打撃もある程度は(打ってほしい)。まったく打てないということであれば厳しいので。この2人には非常に期待していますね。田中はもともとショートなので練習もさせますし、二遊間は動ける、守れる選手を積極的に選んでいきたいなと思っています。

立浪和義監督、投手王国再建構想を語る

――先発ローテーションはどうなる?(この日、MC初挑戦の吉見一起さんが「小笠原慎之介投手、髙橋宏斗投手、大野雄大投手、柳裕也投手の4本柱にトレードで加入の涌井秀章投手や松葉貴大投手ら8人で2つの枠を争うのでは」と予想。これを受けて立浪監督は・・・)

立浪監督:吉見さんが言われたとおりで、たとえば鈴木博志であったり、根尾や福谷、橋本といった選手が争ってくれればいいなと思っています。当然、涌井にも開幕からローテーションに入ってくれることを期待しています。(ドラフト1位の)仲地に関していえば沖縄のキャンプで見てからですね。吉見さんにも見てもらって、いけそうだったら教えてくださいね(笑)。うしろ(リリーフ陣)がしっかりしているので6回までリードできればというところで、去年はそれができなかった試合が多かったので。そういう試合を増やしていくことが一番大事かなと思います。

現役選手から立浪監督への質問

「サンデードラゴンズ」より岡林勇希選手©CBCテレビ

◎岡林勇希選手
――去年の開幕戦で2番バッターの心得を教えて頂きましたが、23年シーズンは1番を打ちたいと思っています。1番バッターの心得はなんですか?

立浪監督:1番バッターはまず“出塁”ですよね。嫌らしいバッターになってもらいたい。四球でも良いですし、岡林の課題としては(カウントが)追い込まれてももう少し粘って四球を取ったり。そういったことができてくれば、おそらく3割は打てる力はあるのかなと思っています。あとは岡林には脚力があるのでノーアウトから盗塁できるような選手を目指してほしいなと思っています。岡林の魅力とは?やっぱりタイミングの取りかたが上手いのでボールをミートする力があるところと、守る方では脚力と肩。走塁はまだまだもっと上手くなると思うので、盗塁だけでなくて次の塁を狙えるような走塁の技術も、1番バッターとしては身につけてもらいたいと思いますね。

「サンデードラゴンズ」より髙橋宏斗投手©CBCテレビ

◎髙橋宏斗投手
――去年、僕が投げた試合で一番良かった試合はなんですか?

立浪監督:これは8月のマツダスタジアムで8回までノーヒットノーランだった試合。いつもは6回ぐらいにへばってくるんですけどこの日は8回までいって、しかもノーヒットなんですよ。当然期待しながら暑い日だったので最後にへばって打たれてしまったんですけど、この試合の投球というのはベンチから見ていても初回からまったく打たれる気がしなかったですね。(ローテーションの間隔に関して)中6日で回すのが理想なんですけど、とにかく1シーズンをもたせます。そのためには中6日のときもあれば中7日のときもあるでしょうし、そういったところはピッチングコーチと考えながら、来年から6日で回れるところを目標にしていきたいなと思います。

「サンデードラゴンズ」より根尾昂投手©CBCテレビ

◎根尾昂投手
――バッター立浪監督から見て、ピッチャー根尾に必要なもの、足りてないもの、“もっとこうなった方がいい”というところがあれば、是非教えて頂けると恐縮です。

立浪監督:根尾のストレートいうのはちょっとカット気味にボールが滑るんですよね。これは左バッターからしたらすごく嫌なボール。(この特性を)逆に上手く使ってもらいたいなと思います。あとは変化球。バッティングカウントでこの変化球はいつでもストライクが取れるというボールを早く習得してもらいたいと思います

◎石川昂弥選手
――オフの日には何をしているんですか?

立浪監督:自分はゴルフが好きでやっていたんですけど、シーズンに入ったらまったくやりたいと思わなくなりましたね。このオフは数回行ったんですけどずいぶん減りましたし、家にいることが多いですね。

◎谷元圭介投手
――立浪監督はスーパースターだと思うんですが、外食とか行く際に変装とかされたりするんでしょうか?

立浪監督:変装はしてないです(笑)。大体食事に行く場所は同じようなところに行きますし、個室が多いので。悪いことはしていないので堂々と行っています。

◎祖父江大輔投手
――いつも凄くカッコいい時計をされていますが何本持っているのですか?

立浪監督:そんなに持っていないですよ。5、6本ぐらいです。

OB解説陣から立浪監督への質問

◎川上憲伸氏
――監督の中では2023年の開幕投手はもう決まっているんですか?絶対に言えないと思いますけど(笑)

立浪監督:開幕はことしに関して言えば候補は大体、大野(雄)、柳、髙橋(宏)、小笠原の4人。あとはキャンプの出来具合、動き、成長を見ながら決めていきたいと思っています。

ファンから立浪監督への質問

――試合前のルーティーンはありますか?

立浪監督:選手のときもそうなんですけど、監督になっても大体同じ時間から始まる練習を見て、練習が終わったら食事をする。毎日一緒(のスケジュール)ですよね。ただ勝った次の日や連勝している時は、昨日何を食べたかとか、どういう時間に何をしていたかとかは多少気にしますけど。途中で負けが込んだ時はこういうことは疲れるんでやめようと言う感じであまり気にはしていなかったですね。

――1番期待(注目)している選手は?

立浪監督:ピッチャーでは小笠原慎之介。去年の後半から一皮剥けたと感じませんでしたか?メンタル面も含めて、技術面でも。あとは自覚が練習の姿勢から良くなってきた。今年は投手陣の中心となってやってほしい。若いですけど投手陣を引っ張ってほしいなと思っています。

――今年の目標は?

立浪監督:もちろん優勝を目指していないわけではないですけど、去年はいろんな若い選手を使った。今度はしっかり形にする年だと思っています。順位は去年より悪い数字はないのでひとつでも上へ。最低でもAクラスにしっかり入るということは目標にやっていきたいと思っています。

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。 立浪監督の覚悟で気付かされる、強竜復活は容易ではないということ・・・

今回のサンドラを観た感想・・・今年の目標を問われた立浪監督は「優勝します!」とは言いませんでした。もちろん目指すのだけれども、勝てるチームを作るため戦力を整えることが最優先事項。去年蒔いた種を芽吹かせ大輪の花を咲かせていく―。不動のレギュラーと呼ばれる存在を育てていくということなのでしょう。この過程を踏まなければ強竜復活など絵空事なのだと、立浪監督から教えられているような気がします。強竜復活という超難題を解決できるのは立浪監督しかいないのだと信じて、2023年シーズンもドラゴンズを追いかけさせていただきます!

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)

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