ドラゴンズ根尾昂、激白―。投手転向の裏側と野手への未練、そして“沢村賞”に秘めた思い

ドラゴンズ根尾昂、激白―。投手転向の裏側と野手への未練、そして“沢村賞”に秘めた思い

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい!との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。

12月11日の放送回はドラゴンズ・根尾昂選手がサンドラ生出演。立浪竜1年目の2022年シーズン、外野手としてスタートした根尾選手は入団時から望んでいたショート挑戦のチャンスが与えられるも、竜党に衝撃を与えたまさかの投手転向指令。根尾選手が激動のシーズンを振り返るとともに、サンドラで募ったファンの質問に答えた一言一句を届けます。

外野からショート、そして投手に。根尾昂、激動の2022年

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手©CBCテレビ

去年の秋、立浪和義監督は「根尾選手は外野一本」と構想を語り、根尾選手もことし1月のサンドラに出演した際に「ライトでスタメン獲ります」と高らかに宣言。しかし、開幕直後の3・4月の根尾選手の打撃成績は打率1割4分3厘と振るわなかった。また外野は大島洋平選手を筆頭に岡林勇希選手や鵜飼航丞選手、外国人選手と熾烈を極め、根尾選手のスタメン出場はわずか8試合。根尾選手の出場機会を模索した立浪監督はショート再コンバートを提案して計画は実行されるも、二軍戦で「ピッチャー根尾」が同時に試されていた。外野か、内野か、はたまた投手なのか―。一部で物議を醸しながら、ついに5月21日のカープ戦で一軍初登板を果たすと3試合連続無失点の好投。こうして立浪監督が下した決断は“投手本格転向”。根尾選手は本格転向後も7月に初ホールドを挙げるなど“空気を変えるリリーバー”として存在感を発揮した。シーズン最終戦のプロ初先発では3者連続三振を奪うなど3回を無失点。10月のみやざきフェニックス・リーグではさらにイニングを伸ばし先発投手として着実に歩みを進めている。契約更改の場でも堂々と「先発ローテーションに入ることが目標」と抱負を語った根尾選手。サンドラに寄せられた様々な質問に答えた全貌は次章に・・・。

根尾昂、投手転向を語る

――激動の一年を振り返って
根尾選手:本当にほかの人にはできないような貴重な体験ができた一年でした

――投手転向時の気持ちは?
根尾選手:登録を投手にするという話をいただいたときには、もう「やってやる」という気持ちでした

――「根尾くん可哀想」という多くのファンの声はどう感じていた?
根尾選手:でも、全然、そういうことを言う人もいるのかなぁというぐらいで。僕は僕なんで、はい(笑顔)

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手©CBCテレビ

――切り替えて前を向いていた?
根尾選手:はい! もうやるしかないので(笑顔)

――自分は先発向き? 中継ぎ向き?
根尾選手:今シーズン中継ぎをやらせていただいたのも初めての経験でした。高校までは先発しかやったことがなかったので、これからなのかなと。僕は先発がやりたいので、先発向きになれるように頑張ります!(笑顔)

――先発になったら何勝したい?
根尾選手:来シーズンに関してはイニング数をもっと重ねていく必要があると思うんですけど、将来的には10勝、15勝が目標。先発ピッチャーを目指す以上は沢村賞を目指してやっていきたいと思っているので、最終的には15勝はしたいですね

――シーズン中に立浪監督とは投手転向に関してどんな話をした?
根尾選手:まずは外野一本でというお話はされて、そこからピッチャーに関しては点差が開いたときにいくかもしれないということは言われていました。心構えはあった? そうですね

ファンからの質問・野球部門ランキング3

◎第3位
――二刀流にチャレンジしますか?
根尾選手:打つのも好きですし、先発投手ということになれば、もちろん投げること優先で長いイニングを投げられれば打席も少しずつ増えてくると思うので。まずは投げることですけど

――今シーズン投手転向後にバッティング練習はしていた?
根尾選手:打つのは好きなので、バットは振っていました

◎第2位
――野手への未練は?
根尾選手:やっぱり試合前の練習も、野手のバッティング練習は見ていますし、はい。打ちたいなという気持ちはもちろんあります

◎第1位
――来シーズンの目標は?

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手©CBCテレビ

根尾選手:先発ローテーション入りします! (そのために取り組んでいることは)秋から先発投手に向けた練習を重ねてはきているので、継続しながらさらにその上を目指しています

◎番外編
――深呼吸ルーティンにはどんな意味がある?

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手©CBCテレビ

根尾選手:やると落ち着くというのはあるんですけど、トレーニングの一環というか、自分の体をみながらやった方がいいかなと思ってやっています

――どこの部位を意識している?
根尾選手:いろいろと細々としたところなんですけど、基本的には呼吸とか、はい(笑顔)

――今シーズンのベストピッチングは?

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手©CBCテレビ

根尾選手:バンテリンドームのスワローズ戦の塩見さんに投げたストレートなんですけど。(空振り三振を取ったボールは)自分が思っているよりもボールに乗っていたというか。もっとあれより良いボールは投げられると思うんですけど、今シーズンはあのボールでした

――子どもの頃に憧れていたプロ野球選手は?
根尾選手:ドラゴンズを見るきっかけになったのも福留さんですね。福留さんのTシャツを着て保育園からずっと通っていました

――他の選手から盗みたい・真似したい技術は?
根尾選手:投げられるものなら大野(雄大)さんのツーシームを。本当に分かっていても打てない球なんで投げたいですね

――将来的につけたい背番号は?
根尾選手:今付けている背番号をずっと着続けたいですね

◎番外編/大谷翔平選手の元チームメイト・谷元圭介投手
――大谷翔平選手と一緒にトレーニングをするという報道もありましたが、アメリカでの自主トレはどうだった?

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手©CBCテレビ

根尾選手:(大谷選手と)お会いはしていないです。(アメリカには)僕の投げることに対してもっと良いアプローチができるんじゃないかと思って行かせていただいて、めちゃくちゃ良かったです

――ふたたびアメリカには行く?
根尾選手:そうですね。まだ予定は立てられていないんですけど、たぶん1月になると思います

――大谷選手と会う予定は?
根尾選手:ないです(笑顔)

ファンからの質問・プライベート部門ランキング3

◎第3位
――好きな食べ物は?
根尾選手:お米ですね。米に合うおかずでは? 卵系ならなんでも!

◎第2位
――オフシーズンの過ごし方は?
根尾選手:車を買ったのでドライブに行ったり、あとはトレーニングで遠出をすることが多いと思うので。温泉に行ったりすると思います

◎第1位(チームメイト・高橋宏斗投手からも同じ質問)
――一人暮らしで得意な料理は?
根尾選手:まだ一人暮らしを始めたところですし、沖縄キャンプから帰ってきてすぐにアメリカに行っていたので自炊はしていないですけど。ハンバーグが好きなので、早くハンバーグが作れるようになりたいと思います

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手©CBCテレビ

◎番外編
――沖縄キャンプの休みは何をしている?
根尾選手:沖縄って結構歩くと気持ちがいいので。空気も気持ちいですし、海も見るのは好きですし・・・、入るのは嫌いですけど(苦笑)

――泳げない以外に苦手なことは?
根尾選手:いっぱいあると思いますけど、泳げないっていうのは秋のキャンプで少し克服しました。25メートルは泳げるようになりました。何泳ぎ? めたくちゃぶさいくなクロールです(笑顔)

――野球選手になる以外の選択肢は?
根尾選手:野球選手以外ですか? 考えたこともなかったので、なんですかね・・・。他のスポーツをやっているか・・・なんだろう

――おすすめの勉強方法は?
根尾選手:あんまり夜遅くまでやらない方がいいと思います。僕は寝るのが好きだったので。寝ないと勉強がやっていられなかったです

◎番外編/リリーフ陣のリーダー格・祖父江大輔投手
――普段、バンテリンドームに来るときに変わった格好をされているんですけど、どこで服を買われているのですか? Tシャツとかは普通なんですけど、どこに売っているんだろうという変わった形のパンツをはいているので気になります

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手©CBCテレビ

根尾選手:えぇー!? えぇー!? このご時勢なのでオンラインショッピングでお気に入りのセレクトショップで買ったんですけど、いや、そぶさんの方がすごいですよ! 祖父江さんの方が奇抜なファッションだと思います

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。 野手への未練も嘘偽りなく認める。だから根尾昂が好きなんだ!!

今回のサンドラを観た感想・・・、本格的に投手転向をした根尾選手の本音に迫った質問が野手への未練を聞き出そうとするものだったのは、ファンとしてはやっぱり聞きたい部分だったからではないでしょうか。イチ視聴者の筆者は勝手な予想として、「未練は一切ありません」と言うものだと決めつけていたのですが・・・、根尾選手は本音で語ってくれましたね。野手陣のバッティングを眺めてしまうほど、今でもバッティングが好きなのだと。根尾選手のその一途な思いにファンとしては胸がぎゅっと締めつけられそうになるのですが、根尾選手はまったく悲観的ではなかったですね。先発投手になることで打席に立つチャンスを掴み、そこで結果を出してみせるのだと。どこまでも前向きな姿勢で新たに設定した目標が沢村賞。ピッチャーにとって最高の賞を口にしたということは、プロの世界で投手として生きていくという決意の表れではないでしょうか。それは一方で野手には戻らないという決別の証でもあるのでしょう。自分を偽ることなく本音で語ってくれた根尾選手をますます好きになったのは当然のこと、尊敬の念を抱かせてくれたことに感謝。根尾選手がドラゴンズの選手でよかった!

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)

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