新外国人タバちゃん、その明るさがドラゴンズの救世主となるか!

新外国人タバちゃん、その明るさがドラゴンズの救世主となるか!

「タバちゃん!早く一軍で、チームを救ってくれよ~」

ナゴヤ球場のスタンドから期待の拍手を受けながら、ドラゴンズ待望の新外国人、ジョアン・タバーレス投手(ドミニカ・28歳)が先発マウンドにあがった。

6月10日、炎天下のウエスタン・リーグ公式戦。対戦相手はバファローズ。入団後初登板の立ち上がり、いきなり2四球と2本のタイムリーを許し3点を失うも、4イニングで失点はその初回のみ。MAX147キロのストレートに、カットボール・ツーシーム・スライダーなどを披露。片岡二軍監督は、「ウチに早く慣れて、次回が注目です」と期待を寄せる。

「サンデードラゴンズ」よりジョアン・タバーレス投手©CBCテレビ

これからの投球内容の上がり目と併せ、注目ポイントは陽気な性格。この底抜けの明るさが停滞するチームの雰囲気を変えてくれるのではないだろうか。

5月末の入団会見。ドミニカから来日5年目で掴んだNPBの支配下契約。会見では質疑応答よりも先に「ニックネームは、タバちゃんです!」とニッコリ。それはパフォーマンスというよりも、チャンスをもらった歓びに溢れた気持から出たもので、なんとも微笑ましかった。

ジョアン・タバーレス投手©CBCテレビ

プロ野球独立リーグの日本海オセアンリーグから初めての支配下登録選手でNPB入りとなったタバちゃん。所属した富山GRNサンダーバーズ時代は、「焼肉、サーモン、富山ブラック!」が大好きだったと、日本語で明るく語る。

醤油と黒胡椒の効いた、ご当地おかずラーメンの名を最後に出すサービス精神。入団会見に立ち会った、ドラゴンズの桂川昇通訳兼国際渉外担当が、そっと教えてくれた。

「ほんとに明るい彼ですが、苦労してきたようですよ。独立リーグでは、通訳は居なかったそうです。相当な決意で臨んでいますね。ボクが『(カープ育成以来)二度目のNPB入り、おめでとう!』って話した時も、『いや、二度目というよりも、“最後”のチャンスのつもりで!』って、表情が違いましたよ」と。

そんな苦労をおくびにも出さず、入団会見後、即チーム練習に加わりたいと、ブルペン投球を志願。そしてファーム初登板初先発のあとのコメントも日本語だ。

「サンデードラゴンズ」よりジョアン・タバーレス投手©CBCテレビ

「(日本海オセアンリーグでは)クローザーだったから、(先発は)ひさしぶり。ちょっと長いね。でも、ドラゴンズファン、よろしくお願いします。タバちゃんです!」

日本語のリスニングよりも喋りの方が得意というのも、実にクレバーで、周囲の雰囲気を自然と明るく染めていく力を持っている!そのコメントもとにかく明るさ満点!

さらに本人は、「ドラゴンズには、ラテンの血が流れていると聞いてきた。自分も早く溶け込みたいね」と。いや、タバちゃん、溶け込むどころか、チーム浮上の救世主として、チームに底抜けの明るさをもたらせてほしい。燃えよ!ドラゴンズ!

【CBCアナウンサー 宮部和裕 CBCラジオ「ドラ魂キング」水曜、三浦優奈さんと共演、テレビ・ラジオのスポーツ実況担当。生粋の元少年ドラゴンズ会員。早大アナ研仕込の体当たりで、6度目の優勝ビール掛け中継を願う。「月刊ドラゴンズ」コラムも連載中】

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