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憲伸メジャー回顧 迷アナウンスに『思わずコケそうになりました』

憲伸メジャー回顧 迷アナウンスに『思わずコケそうになりました』
燃えドラch

憲伸メジャー回顧 迷アナウンスに『思わずコケそうになりました』

 2020年10月13日(火) 10:30
竹内 茂喜
竹内 茂喜
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」©燃えドラch

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
ドラゴンズの絶対的エース川上憲伸が語るシリーズVol.1 メジャーリーグ

ドラゴンズ黄金時代を支えた絶対的エース・川上憲伸が、テクニカルな話題から球界事情に至るまで、気になる話を大放出!題してドラゴンズの絶対的エース川上憲伸が語るシリーズ!第一回目はメジャーリーグの思い出を語る!

憧れのアメリカ

川上さんは2009年、海外FA権を行使し、メジャーリーグのアトランタブレーブスと3年契約を結んだ。

長年何もかもがドデカいアメリカに憧れ続けた川上さん。さぞかし、すべてのモノが新鮮に感じられたに違いない。なかでも飛行機での移動が“アメリカへ来たなぁ”感が強かったそうだ。

メジャーリーグに所属する全チーム、飛行機利用時は選手の負担を考慮し、すべての移動においてチャーター機を使用していることにまず感動。その飛行機の中での楽しかった記憶が川上さんを饒舌にさせた!

川上『飛行機の中がまあまあ楽しくてね。色々なところへ飛ぶでしょ?“これが上から見るグランドキャニオンかぁ!”とか“宇宙人がいそう!”なんて場所があったり。常に国際線のように夜中に飛ぶわけ。真っ暗の中、遠くの方がかすかに明るかったり、雷がケンカしまくってるとか。そんな神秘的なものが見えた時、“あぁ、メジャーに来たなぁ”と思えたよね』

アメージングな日本製テレビゲーム

長時間移動がザラなアメリカ。チャーター機の中でよく時間を潰していたのはポータブル型のゲームだったとか。

川上『ゲームしているとね、酔っぱらった同僚がくるわけ。“コイツ、面白いのやってんじゃん!見せて!”って。そして、誰もが皆言っていたのは、日本の技術。中でも選手の動きがすごいと』

アメリカのゲームもデータ量の豊富さや顔を似せる点では長けているという。ただ動きに関して言えば、日本のゲームが一歩も二歩も先を行っていたらしい。

川上『ゲームにはアメリカ人も“That’s awesome!”“Amazing”(どちらの訳も、すごい!という意)って驚いていたからね。オレに驚かずにゲームに驚いていたからね!オレのことは全然タイシタ感じじゃなかったのかなぁ(苦笑)』

同僚たちよ、ゲームに興じる川上さんはね、日本を代表するカットボールの使い手なんだぞ!と、代わりにビシっと言ってやりたいぞ!

自主練習NO!ゴルフOK!調整法がまったく違うメジャーリーグ

野球の始まりは日米ともに同じ。まずはキャンプからスタート。メジャーリーグのキャンプ期間は約一カ月半。日本より半月ほど長い。そして調整方法も異なると川上さんは話す。

川上『フロリダでのキャンプでね、8:45ぐらいから全体練習が始まるの。早い人は6時ぐらいから球場に来ている。そして練習が12時前ぐらいに終わるんですよ』

さあ、これからっていう時に練習終了のメジャーリーグ。日本での練習をガッツリやる習性が抜け切れていない川上さんにとっては何か物足りない感じ。

川上『練習後、“今日の練習はイマイチだったなぁ。しっくりこなかったなぁ”って時、こっそり外野に行ってキャッチボールしていたんですよ。そうしたらスピーカーから急にアナウンスが流れて“KK!ただちにキャッチボールをやめなさい!”って』

なんとバックスクリーン上にある小部屋からゼネラルマネージャー(以下、GM。日本でいえば球団代表のような存在)が、必要以上の練習をさせないよう監視していたのだ!

川上『えっ!日本なら(自主練習を行うことに対して)ポイントになるのに!と思ったりしてね(笑)。GMからは“ゴルフ好きならキャディーバッグ持って、ゴルフ場へ行ってください”みたいなことを言われましたよ。これっホントの話!』

この一件の後、翌々日ぐらいに半ば強引に練習後、ゴルフをスケジュールに入れられたとか。

KKと呼ばれた由来

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」©燃えドラch

『KK』 川上さんがチームから呼ばれていた愛称、ニックネームだ。

よくアメリカ人はファーストネームとファミリーネームの頭文字を取って呼ぶことが多い。KENSHIN KAWAKAMIだからKK。

まあ、それに関しては普通に納得する話。しかし川上さんの場合は少し違ったようだ。

川上『アメリカ人はどうもKAWAKAMIもKENSHINも言えないみたい。こんなショックなことがあったんです…それは…』

入団一年目のオープン戦。

“さあ!一発いいところ見せたるで!”と、ブルペンから意気揚々とマウンドへ向かおうとしたその瞬間、スピーカーから流れてきたアナウンスに思わず驚愕!

『ケンチーン!カッワカーモ!』

なにっ?ケンチーン!?それもカッワカーモ!?

硬いメジャーのマウンドに顔面がめり込むぐらいにズッコケそうになったという川上さん。どうしたら“カッワカーモ”って読めるのか、理解不能!

川上さんはあきれ顔で話し続けた。

川上『たしかに昔、けんちん汁って言われていたけどなぁ。まさかアメリカで言われるとは思ってなかったわ!』

川上さんの話同様、そういえば野茂英雄さんがアメリカに渡った当初、HIDEOをハイデオと呼ばれたことを思い出す。

アメリカでも訛りの酷い人はいるだろうけど…しかしねぇ、ケンチーン・カッワカーモはないよね!こりゃ川上さんじゃないけど、ズッコケる気持ち分かるわ!

(竹内茂喜)

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