カープ大瀬良大地に真っ向勝負!ドラゴンズ開幕投手を担う大野雄大を井端弘和が直撃!

カープ大瀬良大地に真っ向勝負!ドラゴンズ開幕投手を担う大野雄大を井端弘和が直撃!

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後16時24分から東海エリアで生放送)を見たコラム

いよいよオープン戦も開幕し、キャンプも佳境に入った。オリンピックにより開幕が早まる影響で、オープン戦といえど結果を残したい選手も多く、目が離せない。オフのインタビューなどでも今年が勝負だと意気込む選手らも多くおり、虎視眈々とレギュラーポジションの座を奪いに行く気概を感じる。開幕投手の発表もあり、開幕スタメンもどうなっていくのか気になるところ。今週は、開幕投手の指名を受けた大野雄大投手に対して井端弘和氏の直撃取材とキャンプ情報、川上憲伸氏の投手陣チェックを紹介していく。

実践での試行錯誤!投手の仕上がりは?

「サンデードラゴンズ」に出演する牛島和彦さん

いよいよオープン戦も日曜から始まり、実践でどのように成果を残せるかという段階にきた。その中で注目の3選手を紹介する。

柳裕也投手はこのオフに取組んだフォームの改造で、課題となった「高めの球が打ち込まれる」ことに対し、映像で改めてチェックした。柳投手は閃いたように説明した。

「完全にわかった!ブルペンの傾斜が下がっているのに身体が上を向いている。(水平ではないから)ボールが高めにしか行かない。」

その考察を活かして再度二段モーションに戻した練習試合では、3回1安打無失点5奪三振と、変化球が低めに決まり、コーナーをつくピッチングを披露。

「映像を確認して、二段モーションに戻そうかなと。テイクバックが大きくなって上を向いて投げている感じがしたんで、やっぱり(ボールが)高めしかいかなくなってしまう。今日はすごくキャッチャーに(向かって)入っていって制球よく投げられたので、良いんじゃないかなと思います。」

ゴンサレス投手は、ロドリゲスに変わる活躍を期待されている中、1回を無失点と幸先良く結果を残し、こうコメントした。

「身体の動きも良く、ボールも思ったところに決まったので良かった。」

「サンデードラゴンズ」よりルイス・ゴンサレス投手

岡野祐一郎投手は、打者6人に対して2安打無失点。

「打ち取りたいボールで打ち取れたのは良かったが、ボール(自体は)もっと良くなるんじゃないかと思うので、しっかりやっていきたい。」

「サンデードラゴンズ」により岡野祐一郎投手

内野争いの急先鋒登場!

根尾昂選手は、3試合連続安打と打撃も上向きになり、森野将彦氏からも実践で甘い球が仕留められうようになってきたと成長を認められた。また守備では得意の強肩を生かしたバックホームを見せつけ、こちらは牛島和彦氏から肩の強さだけで魅せられる選手が減ってきている中で貴重だと評価された。

大島洋平選手は、風のある屋外でも守備範囲の広さと、初の実戦の打席でのタイムリーツーベースと、ベテランらしく調整は万全で、安定の仕上がりを見せている。

「ストライクになるボールを1発で捉えられたし、調整は7、8割までできている。」

「サンデードラゴンズ」より大島洋平選手

平田良介選手は初安打を放つと、すかさず盗塁も決めるなど、早めの開幕に向けた調整の順調さをアピールすることとなった。チームを引っ張っていく選手の一人として、凛々しい表情でこう語った。

「開幕の1球目から100%以上の力を出せる状態に持っていきたい。」

「サンデードラゴンズ」より平田良介選手

溝脇隼人選手は、ショートの京田陽太選手の好調な打撃に負けじと、シート打撃で梅津投手からホームランを放つと、練習試合のタイガース戦でもホームラン、さらにマリーンズ戦ではタイムリーツーベースと存在感を見せた。荒木雅博コーチからも絶賛される守備力と合わせて、怪我さえなければ内野手の布陣に新たなインパクトを与えられる存在になるだろう。開幕まで目が離せない選手の一人だ。

「サンデードラゴンズ」より溝脇隼人選手

川上憲伸の先発陣チェック

川上氏いわく今年のキャンプを見て、投手陣は層の厚さを感じるという。また先発ローテーションを組む時に、昨年成績を残した大野投手、柳投手を捲くっていくような片鱗を感じさせる投手がいるという。チーム内で熾烈な戦いを見せる投手陣をチェックしていく。

「サンデードラゴンズ」より川上憲伸さん

大野雄大投手
ブルペンの一番端で自分が投げる開幕戦に向けて準備をしている。もう一段階、二段階ストレートの質と強さを求めていくことが課題。平均球速も上げたいし前に(打球が)飛ばないような投球をしたい。

柳裕也投手
充実感たっぷりで、ストレートもこの時期にしては十分すぎるくらい伸びがある。横に曲がるスライダー・カットボールを集中的に投げている。川上氏が得意としていたカットボールも良いと太鼓判を押す。また柳投手自身はチェンジアップの精度を高められるように投げ込み、さらなるレベルアップを目指す。

「サンデードラゴンズ」より柳裕也投手

吉見一起投手
一球一球何かを確かめて探りながらブルペンで投球している。脳と身体が一致してこないところに苦労している感じ。

「サンデードラゴンズ」より吉見一起投手

梅津晃大投手
ひとつずつ課題をクリアして、良いことはどんどん体に覚えさせていく。投球のペースが一定の間隔というのが素晴らしい。

「サンデードラゴンズ」より梅津晃大投手

小笠原慎之介投手
正直見ていて例年より特に良い印象には見えないが、高校時代からの経験値があり、試合になれば本領を発揮する。

「サンデードラゴンズ」より小笠原慎之介投手

山本拓実投手
想像以上にすごい。投手陣の中で腕が一番振れている。体の軸からリリースに向かってぶれがないので、ボールの軌道が良い。もしかしたら大野、柳を脅かす存在になるほど、ボールの質は良い。山本投手はすでに調整されていて、去年よりいいという実感を持っている。ギリギリまで右の軸足に体重をのせて、しっかり爆発させるというか、下半身の力を全部指先に伝えることを意識して、打者が重く感じるボールを投げられているようだ。

「サンデードラゴンズ」より川上憲伸さんと山本拓実投手

藤嶋健人投手
持ち味のテイクバックがバッターが追えない、急にボールが出てくるようなフォームが出来上がっている。このままシーズンに入れば良さそう。

「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手

鈴木博志投手
ストッパーでの活躍を目指すなら、低めにボールを集めることで元々持っているカットボール、スライダーも活きてくる。

「サンデードラゴンズ」より鈴木博志投手

岡田俊哉投手
スライダーも打者の手元で曲がっているし、このままで問題ない。

「サンデードラゴンズ」より岡田俊哉投手

川上氏のポジティブな目線で紹介していった投手陣について、スタジオで解説する牛島氏が今年の投手陣の構成に切り込んだ。大きなポイントは梅津をクローザー持ってくることができると、ドラゴンズは強くなるのではないかということ。肩のことは心配だが、安定感が一番出るのではないかという考えだ。また現状の投手陣では先発の厚みがあると見た上での提案のようだ。

「サンデードラゴンズ」より牛島和彦さんの考える布陣

抑えの候補として挙げられる藤嶋、鈴木、岡田の3投手にはまだまだ伸びてもらいたいところがある反面、選べるような層の厚みができてきたということでもあるだろう。こういった周囲の期待を受け止めて、ハイレベルな競争に励んでほしい。

開幕投手を指名された大野雄大を井端弘和が直撃

「サンデードラゴンズ」により大野雄大投手と郡司裕也捕手

大野投手は、キャンプ初の実戦形式練習となったシート打撃で「ストレートの強さ」をテーマに登板。最速147kmを記録し、打者7人をパーフェクトに抑える圧巻のピッチングを見せた。そこに至る準備と結果を評価され、与田監督からは「開幕よろしく」と告げられた。与田監督は、2月2日放送のサンデードラゴンズで開幕投手の決定は3月上旬頃と話していたが、早くも大役に任命された大野投手はこう答えた。

「大野に任せたという気持ちが強かった分、その決定が早くなったと思うので、それに答えたいなと思っています。」

そんな決意を新たにした大野投手を井端氏が直撃取材した。
まず今年の先発陣の柱として、既に一定以上の成績を期待されている中、それに応える気概でキャンプに取り組む大野投手。その中でエースとはどんなイメージかという問いに対して、こう答えた。

「こいつなら勝てると思ってもらえる信頼される投手だと思います。いつまで経っても大野は10勝しても10敗する投手というイメージがあるし、実際もそうですし。」

大野投手の通算成績を見ると、負けない投手とは言い難い。それは、エース級のピッチャーとの対戦が多いことも要因としてある。しかし、エースとなっていくためには、そこを超えてもう一皮むけなければならない。”自分が先に点を取られない”という絶対的な命題をあくまで謙虚に受け入れる。

「サンデードラゴンズ」より大野雄大投手

井端氏は「自分が交代するまでに勝っていれば勝ちは増えるし、負けになることはない。現役のときに吉見、川上だと勝てるなと思ってゲームに臨んでいたので、意外とそれがプレッシャーになって打てないことがよくあった。よく川上ともしゃべったけど、“自分が投げるときはこんなもんだって思っていた“と言っていたので、打線に頼ることなく自分が0に抑えればと思って投げていたようだ」とアドバイスした。

「サンデードラゴンズ」より井端弘和さんと大野雄大投手

また、目標とする貯金の数はあくまで現実的に答えた。
「(今までの貯金が)最高が2ですからね、5か6!最低でも。」

井端氏もコーチとして参加する東京オリンピックに向けてはこう意気込む。
「行けと言われればどこへでもいって投げまくる投手でありたい!」

そしてオリンピックの目標についてメダルは獲りに行くことが前提で、目指すところは金メダルしかないだろう?と大野投手に井端氏が投げかける。

「欲しいです。こんなチャンスないです。頑張ります。」

「サンデードラゴンズ」より大野雄大投手

ただ成績を残すだけでは投げられない開幕戦という大舞台で、勝利することで得られる実績が、ペナントレースでも自信となって還元されることだろう。ドラゴンズのエースとして、日本球界の代表として、それぞれの大舞台で炸裂する大野投手の笑顔が見られることが、今から待ち遠しい。頑張れ大野雄大投手!

澤村桃

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