谷繁氏が認めた木下拓が竜の正捕手になるために「まずは“信用”。そして“信頼”を」

谷繁氏が認めた木下拓が竜の正捕手になるために「まずは“信用”。そして“信頼”を」

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を見られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
9月20日の放送で共有したいトピックスは、『未来も見据えた正捕手は誰だ!?』のテーマで語られた谷繁元信さんによるドラゴンズ捕手陣の徹底解説。木下拓哉捕手、アリエル・マルティネス捕手、郡司裕也捕手、加藤拓馬捕手の4選手を『リード面』、『肩』、『スローイング』、『キャッチング』、『打撃』の5項目に10点満点で採点をつけて分析。各選手が“正捕手になるために必要なこと”として今後の課題も挙げられた。
まずは、チーム最多の36試合でスタメンマスクをかぶっている木下拓哉から・・・(※本コラムのすべてのデータは9月19日終了時点のもの)

木下拓哉の谷繁評「もともとすべてのスキルを持った選手」

今季の木下拓哉は盗塁阻止率がリーグトップを誇り、エラーの数も「0」とパーフェクト級の安定感をみせている。特筆すべきは大野雄大投手が5戦連続完投勝利を挙げたすべての試合でスタメンマスクをかぶり好アシスト。打撃ではナゴヤドームでも本塁打を放つ長打力に加え、9月の月間打率は3割7分8厘とハイアベレージを残している。

◎谷繁採点…リード面「6」、肩「8」、スローイング「8」、キャッチング「7」、打撃「7」

谷繁氏:かなり良くなってきたというか、もともと入団したときからすべてのスキルを持っている選手だったんですよね。それが試合で出せるレベルまでいってなかったってだけなんですよね。今後の課題は、“信用”。打率も盗塁阻止率もあって、勝ちもそこそこあげていますから、これを(首脳陣に)信じてもらえるかどうか。信じてもらってゲームに出たときに木下が結果を出せるかどうかです

A・マルティネスの谷繁評「バッティングはかなりやる!」

シーズン序盤に育成から支配下登録を勝ち取ったアリエル・マルティネスは、31試合に出場して打率2割9分6厘、2本塁打、10打点をマーク。まさに“打てる捕手”として打撃で猛アピールに成功した一方、スタメン時の勝率と盗塁阻止率がチームワースト。送球の不安定さやリード面など守備の面で課題が浮き彫りとなった。

◎谷繁採点…リード面「5」、肩「8」、スローイング「7」、キャッチング「7」、打撃「8」

谷繁氏:バッティングに関しては、かなりやると思います。リード面というのはまだ15試合しか出ていませんから、マルティネスの色というのは正直分からないんですよね。どういった配球をしてくるのかはこれから。肩とスローイングはそこそこのものは持っています。今後の課題は、“契約”。外国人ですから、日本人のようにこの先10年チームにいるかというのは分からないわけで。契約上長くいられるというのであれば正捕手争いをしてもらってというのは考える必要はあると思います

郡司裕也の谷繁評「バッティングでもう少しやれるのかと思ったが・・・」

ルーキーの郡司裕也はプロ1年目ながら15試合でスタメンに起用され、首脳陣の期待の高さがうかがえる。8月はスタメンの6試合で連続勝利に貢献。特筆すべきは慶應大の先輩・福谷浩司投手とのバッテリーで3勝を挙げるなど、キャッチングとリード面でアピールに成功。しかし、期待された打撃では打率1割6分7厘と苦しんでいる。

◎谷繁採点…リード面「5」、肩「5」、スローイング「5」、キャッチング「5」、打撃「5」

谷繁氏:まだ彼の持っている力のすべてが出せていないと思うので平均点。バッティングでもう少し結果が出るのかと思ったんですけど、そこも苦しんでいるということですよね。今後の課題は、“全て”。絶対的正捕手を目指すのであればすべてにおいてレベルを上げていかないと試合には出ていけないということです。試合で経験を積む以前に練習の段階で、一軍である程度の結果を残せるだけの技術を身につけて試合に出ていきなさいということです

加藤匠馬の谷繁評「肩は誰もが認めるところだが・・・」

昨季は捕手陣トップの92試合に出場した加藤匠馬は、正捕手候補の筆頭として期待されながら伸び悩んでいる。打撃が打率1割5分2厘と低迷しており、チャンスで代打を送られる場面も目立った。まずは首脳陣からの信頼回復が急務か!?

◎谷繁採点…リード面「5」、肩「9」、スローイング「8」、キャッチング「6」、打撃「4」

谷繁氏:肩とスローイングはだれもが認めるところ。課題は、“全て”。試合に出れていないということは、イコール何かが足りない。それがなにかといえばすべてが足りない

谷繁さん、絶対的正捕手になるために必要な事は?

谷繁氏:信頼です。“信用”からの“信頼”。「頼むぞ」と思われるには、まずは信用されること

谷繁さん、そもそも正捕手を固定するメリットはなに?

谷繁氏:一番のメリットは一年間のチームの流れを把握できること。それと、各ピッチャーのリズムや相性を把握できること

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。「A・マルティネスは契約も気になるけど故障は!? ファームには石橋もいる!!」

今週のサンドラを観た感想・・・。谷繁さんの採点では木下拓哉捕手が断トツで正捕手候補ということなのですが、放送直後の阪神戦ではあまりいいところがなかったような。ファウルフライを落とした直後にホームランを打たれ、さらには股の下をスルーさせての後逸で振り逃げを許すまさかの失態。ホームランを打たれた一球については、テレビで解説をしていた谷繁さんが配球に苦言を呈していたほど(ちなみに5項目の中でリード面の採点が一番低かったのである意味納得か)。
個人的にはA・マルティネスにとてつもない魅力を感じるのだが、谷繁さんのいうとおり契約は気がかり。ただそれ以上に心配なのが、ファームで復帰をはたした直後にふたたび故障してしまったこと。まさか“故障グセ”なんてことはないですよね!?
そして、一軍をしのぐ活気に満ち溢れているファームに目を向けてみると、高卒2年目の石橋康太捕手が打率3割1分、3本塁打をマーク。やっぱり高卒2年目の選手はじっくりファームで経験を積むのが常識なのか―。根尾昂しかり、石川昂弥しかり、岡林勇希しかり、イキのいい若手の積極起用で新しい風を感じたいというか、なんだかワクワクするさせてほしいなぁーなんて素人は勝手に思っています。

(このコラムを書いたのは・・・、サンドラ視聴歴約30年のアラフォーな竜党おじさん)

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