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根尾昂がナゴヤ球場でもらい続けた、温かい声援-「だからこそ、もっと打ちたい」

根尾昂がナゴヤ球場でもらい続けた、温かい声援-「だからこそ、もっと打ちたい」
アナウンサーコラム

根尾昂がナゴヤ球場でもらい続けた、温かい声援-「だからこそ、もっと打ちたい」

 2020年1月30日(木) 16:02
宮部 和裕
宮部 和裕

プロ二年目を迎えたドラゴンズ根尾昂の表情は、一年前のそれとは、まったく別人と言ってもいい笑顔だ。

ラジオ収録用マイクの先をチョロチョロと指先で触れ、いたずらっぽく微笑む根尾選手。昨年、初めてのキャンプ前に怪我を負い、別メニューにも関わらず、毎日のようにカメラとマイクを向けられ続けた時の彼とは正反対の表情だ。

「マイクを向けられてイヤということは全くありません。ただ、先輩とのトレーニング中だったり、そもそもメニューの途中だったからだけです。問題ありません。ただ、軽はずみなことは言えないなというのは、ありました。自分が言ったことが世に出るので、しかも、発言が文字になると、自分でもこんなこと言ったっけ、文章になると、あれっとなることが多かったので」

「打撃に限らず、すべてにおいて、体がきつかったです。去年はケガもあり、春からトレーニングを数多くできなかったので、振り込めなかった。シーズン中盤から、体は慣れてきましたが、うまくいかないことが多かったです」

夏場、ファームで難しいボールを空振りさせられていたのをファウルにできつつあったことは、二軍首脳陣も認めるところ。

「その頃からちょっとは体がキレてきました。夏場は動きが良くなった面もありました。ファームのレベルならこれで!とちょっとずつ見えてきたこともありましたが、継続できませんでした。それと同時に、もっともっと上のレベルがあると感じました。投手との駆け引きより、まずは、自分のフォームの型ができてからでないと、対ピッチャーに入っていけないことも。それは、シーズン後半、慣れてきました」

正直に、手ごたえと課題を言葉にしてくれた。

ナゴヤ球場で打てなくても

「それと、ナゴヤ球場の試合では、ボクが打てなくても、温かい声援をいただき続けました。だからこそ、もっと打ちたい。どんだけ打てなくても、頑張ろうという気持ちにしてくれる場でした。ずっと応援してくださって、とにかく嬉しかったです」

そして話題はオフの自主トレから、二月の沖縄キャンプへ向けて。

「春は、自分の型固めと実戦の結果、両方を求めます。今、一月の段階で、皆さん、ピッチャーの活きたボールを打ってらっしゃいましたから。ボクもアメリカへ平田さんに連れて行っていただいて、ずっと、打ちっぱなし!というくらい打てました。すっごい、イイ練習ができました」

と初めて見るような満面の笑み。

「体自体は基礎トレーニングで追い込んで、キツイ状態の中で打ち込めました。今、筋肉痛ですが、それが取れた時に、ひとつ脱皮のようにできるかなと。その直後の鳥取ワールドウィングでは、引き続き、その追い込んだ体の使い方を勉強しました」

守備とポジションについて

「守備では、ひと言でいえば、なかなかいろんな方に迷惑を掛けたなと。
ファームでは、エラーしたからすぐ交代とされずに、二軍監督さんが、我慢して使ってくださった。苦い経験をした末に、打球に対して向き合えるようになりました。なかなか一年でこれだけの試合数を他の選手にはできないくらいさせていただいた。だからその分、今季は、去年を踏み台にしてやりかえしていきたい」

その思いが、冒頭の迷惑を掛けたという言葉を選んだのだ。その上で、根尾選手が争うポジションについて言葉を続ける。

「ボクは、あくまで内野でやりたいと思っています。秋から外野にも挑戦し、走る距離、投げる距離が長くなりました。やっぱり外野の実戦によって、自分の動きの幅が広がったと思っているので。今、外野をやり、再び内野手へ。その動きが、秋も、内外野どちらの動きの良さに繋がっています。いずれにせよ、複数ポジションを守れる準備をしなきゃいけないし、両立が収穫になってます。ただ、あくまで、内野でやりたいと、思っているので」

その中で、ポジションはショート?との問いに対し、食い気味に「はいっ!」と答えた。

さあ、そして、肝心な根尾本人のビジョン。

「今年は、去年以上に出場機会を増やさないといけません。そのために、自分を使いたいと思っていただけるよう、自分のプレーを貫きたいです」

一軍デビューと選手テーマ曲

となると、楽しみなのが、ナゴヤドームでの一軍デビューから使用することになる、シーズン打席登場曲。

「昨年、アルバムを聴かせていただいたサカナクションの『モス』ですね」
とニッコリ。

ドラゴンズ大ファンのボーカル、山口一郎さん所属バンドの人気作品。曲のイントロに「♪根尾、根尾、根尾~あきら~」と歌詞を重ねたくなるインパクト。ただし、根尾本人はあくまで慎重に、言葉の一人歩きを避けた。

「もし、諸事情の手続きが必要なら、それが整ったら知らせますね」

最後に、プロでの後輩ができることについて、

「石川君ら高卒一年目は特にそう。高校で最上級生が、一番下になる構図ですからね。早く慣れてほしいですね。去年のボクを振り返ってもそうですね。ただ、正直まだ、彼らと話せてないのでね」

といたずらっぽく笑った。

【CBCアナウンサー 宮部和裕 CBCラジオ「ドラ魂キング」(毎週水曜午後4時)・「ミュージックストライク」(毎週金曜午後7時)他、ドラゴンズ戦・ボクシング・ゴルフなどテレビ・ラジオのスポーツ中継担当。生粋の元少年ドラゴンズ会員。早大アナウンス研究会仕込みの体当たりで、6度目の優勝ビール掛け中継を願う。】

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