谷繁元信が分析!ドラゴンズに外国人正捕手は誕生するのか?!

谷繁元信が分析!ドラゴンズに外国人正捕手は誕生するのか?!

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

 7月5日放送のサンドラでは、元ドラゴンズ監督の谷繁元信氏が先週のナゴヤドームでの試合を振り返り、激戦となる正捕手争いを解説!実戦の中で見えてきた課題と成長について取り上げました。コロナ禍の中で試合に対応できる準備をした上に、去年からの上積みが目立っているように感じて、毎試合ファンとしては感慨深く思います。

それでは、先週の日曜の試合から振り返っていきます。

今季初の3連勝

6/28 VSカープ 打線は新人・森下暢仁投手に8回2/3を3失点に抑えられるなど振るわず、先発した梅津投手はピレラ、堂林選手に一発を打たれるなど今季初黒星。
●梅津晃大投手:先発して5回7失点と自己ワースト。
【谷繁解説】「先週のピッチングの疲れ、ホーム初先発というのが重なりフォームが良くなかったですよね。左肩の開きがちょっと早くて首をかなり振っている。」

6/30 VSタイガース 先発柳裕也投手の好投と攻撃陣が青柳投手を打ちあぐねたものの、66回阿部の先制打、7回アルモンテの満塁弾などでドラゴンズが一気に攻め立て、勝利を収めた。
●阿部寿樹選手:0-0で迎えた6回、投手戦の均衡を破る先制タイムリーを放つ。

【谷繁解説】「阿部というバッターは基本広角に打てるバッターなんですけど、得点圏にランナーがいる時は広角よりも、もっと狭くセンターから右方向に打とうとしてるんですよね。」

7/1 VSタイガース 先発山本拓実投手が6回2失点の好投。打撃陣も中盤でしっかり逆転し、追加点を奪うなどで勝利した。
●平田良介選手:2-1で息詰まる展開の5回裏、チャンスを生かし貴重な追加点を奪う。

【谷繁解説】「(復調と見ていいか?)そうは見えないですね。下半身が引けて手打ちですよね。彼のいい時っていうのはもっと踏み込んでですね(同じヒットでも)強い打球がいかなきゃいけないんですよ。」

7/2 VSタイガース 1回にビシエド選手の3ランホームランで先制すると、先発岡野も5回2失点とピンチを作りながらも粘りの投球で試合を作り、8回裏の井領選手のダメ押し打で試合を決め、3連勝とした。
●岡野祐一郎:5回2失点 ランナーは出しながらもピンチを抑え、勝ち投手の権利をえて降板。

【谷繁解説】「手本としてほしいのは、入団当時の吉見。先週彼のピッチング見たんですけどとにかく低めに集めてゴロを打たせる。ゴロのアウトを取っていく、ゴロのヒットはオッケーというそういうピッチングを心がけるといい。」

本拠地での3連勝!しかしまだまだ課題や改善点もあり、さらにチーム力の底上げを狙うには、この辺りの内容の変化にも今後注目したい。

正捕手論争に谷繁元信が徹底分析!

 アリエル・マルティネス捕手は7/1の支配下登録から、アルモンテ選手の体調不良による離脱に伴い、瞬く間に一軍への切符を手に入れた。言葉の壁はあれど、コーチや一緒に現場で見ていた方々の意見を見ると、相当な努力と意欲的な姿勢があったのだろう様々な要素が後押しし、ディンゴ選手以来20年ぶりとなる外国人捕手としての出場を勝ち取った。そんな秘密兵器も投入された正捕手争いを谷繁元信が分析する!

●木下拓哉捕手:9試合出場打率.333 (スタメン時の勝敗)3勝4敗

【谷繁分析】今年見ていると打つ方でも打ってますし、守りもスローイングが安定してますし、キャッチングはもともとできる選手でしたから。あとはもうずっと言ってたんですけど、スタミナというところでそこも付いてきてるのでね。一番手じゃないかなと思います。

●加藤匠馬捕手:6試合出場打率.167 (スタメン時の勝敗)3勝3敗
谷繁氏のコメントは省かれたが、昨季キャッチャー陣で最多出場を果たし、肩の強さやコントロール、バントも確実にこなす部分に魅力がある。課題とされる部分もあるが、伸び代と捉えれば、肩という強い武器をもつレギュラー捕手として名乗りあげられるのではないかと個人的には思っています。

●アリエル・マルティネス捕手:2試合出場 ファーム打率.556(スタメン時の勝敗)1勝0敗

【谷繁分析】7/4の試合を見て、スローイングも取ってから早いですし、打つ方もファームで結果を残していますね。ドラゴンズとしてこれから4、5年レギュラーとして使うんであれば、育てるのはアリだと思うんですよ。

●郡司裕也捕手:3試合出場打率.250 (スタメン時の勝敗)0勝1敗

【谷繁分析】(郡司捕手の課題は)キャッチャーとしてのスキルアップですね。肩がそんなに強くないですから捕って早く、緩いボールでもいいんですけど、早く離して正確に投げれる技術というものをつけていかないといけない。

現状の順位は、紹介の順番通り木下、加藤、A・マルティネス、郡司という並びであるが、谷繁氏もまだ確実にこの位置付けというより、現状での評価といった感じでした。

 外国人枠の関係や移籍の可能性などを考えるとハンデはあるが、その捕手でなくとも魅力的な打力や外国人選手にもプレイしやすい環境が整いつつあることを考えるとA・マルティネスのレギュラー捕手説もこれからの活躍次第では現実味を持つのではないだろうか。またルーキーにして開幕一軍を勝ち取った郡司捕手も高いポテンシャルを秘めているし、ファームでもベテラン若手含め虎視眈々とその座を狙っている。怪我や疲労を考えると併用していくのが合理的とも思えるが、核となる捕手が出てくるのが理想的だ。試合同様熱い競争に目が離せない。

今年のドラゴンズ攻撃陣のキーマンは?

打撃力が底上げされているのではという開幕前の期待と裏腹に実戦での出力に躊躇しているように写る攻撃陣。谷繁氏がそんな中でキーマンとして期待する人物を挙げた。

「高橋周平選手、今年スタートから1番安定してますよね。どれだけ周平の前にランナーを置くかっていうことだと思うんですよね。今、平田を状態悪いんですけど、1番に置いたりして調子よかった人も崩してるんじゃないかなと。とにかく周平の前にランナーを置ける、状態の良い選手を周平の前におくのが確実なんじゃないですかね。」

谷繁氏の指摘通り7/5の試合でも平田選手のスイングが本調子でないようだった。調整の難しいシーズンゆえ、無理をして大きな怪我になることは避けたい。ただの打撃不振であれば、打順での工夫もチーム全体としてのプラスになるかもしれない。補い合う形でチームが進化していくのを見守りたい。来週も頑張れドラゴンズ!

澤村桃

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