CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

「田島は9回しかできない」―。竜が誇るレジェンド守護神・岩瀬仁紀氏だからこそ語れるクローザーの習性

「田島は9回しかできない」―。竜が誇るレジェンド守護神・岩瀬仁紀氏だからこそ語れるクローザーの習性
あるドラライターの参考書的サンドラ活用法

「田島は9回しかできない」―。竜が誇るレジェンド守護神・岩瀬仁紀氏だからこそ語れるクローザーの習性

 2019年1月28日(月) 11:30
82年世代の竜党
82年世代の竜党
CBCテレビ:画像 『サンデードラゴンズ』

【あるドラライターの参考書的サンドラ活用法】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

ゲストコメンテーターとしてサンドラ初登場となった岩瀬仁紀さんが、2019年のドラゴンズの投手陣について持論を展開されました。その中で最も興味が惹かれた場面は、9回を任せるべきクローザーについて。名前を挙げたのは田島慎二投手とロドリゲス投手。やはり田島投手という人選は経験と実績を買っているからこそと思いきや、理由は異なりました。それは誰よりもクローザーを知り尽くしている岩瀬さんならではの見解です。

「田島投手は抑えしかできないと思っています。それ(田島の抑え)がうまくいけばチームも落ち着くんじゃないのかなと」

チームにとって最善の選択ゆえの提案なのか? その問いに岩瀬さんは首を横に振ります。

「田島は他にやれるポジションがないですから。(抑えから中継ぎに戻ることは)簡単なものではないので」

抑えを経験したピッチャーは、簡単に中継ぎに戻れることはできない―。それはプライドが起因するモチベーションの問題なのか。すべては語られませんでしたが、田島投手が生きる道は“9回のマウンド”ということだけは断言しておられました。
田島投手自身も「僕がしっかりしていれば、ストッパー不在にはならなかった。今までやってきたからには、もう一度ストッパーを任せてもらえるようにやっていきたい」と強い決意を明かしています。もう一度だけ、タジ魔神の復活を信じてみたいと思います!

4人のベテラン投手に引退勧告!? 岩瀬流の強烈な叱咤激励

投手王国復活のポイントとして、岩瀬さんは先発投手についても語ってくれました。先発の3本柱に挙げたのは笠原祥太郎と柳裕也、小笠原慎之介。若手投手の3人とは別に、吉見一起、大野雄大、松坂大輔、山井大介の名前を並べていたのですが、この括りにはとてつもなく大きな意味が込められていました。4人の中堅とベテラン投手に向けたメッセージ、それは引退勧告を含んだ叱咤激励です。

「ベテランなのでしっかり結果を出してもらわないといけない。結果を出せられなかったら今年で、という感じですかね」

予想もしなった強烈なメッセージに苦笑いを浮かべていたのが、隣の席に座っていた吉見投手。「結果がすべてなので・・・」と言葉を詰まらせていましたが、吉見投手なら問題ないでしょう。昨年もチームで2番目に多い投球回を投げ、13度マークしたクオリティースタートもチーム2位。6年ぶりの完封勝利を無四球で挙げるなど、球界一ともいえる制球力に陰りはありません。今もなお先発の一角として欠かすことのできない吉見投手。2019年シーズンに掲げた公約は、より期待感を高めてくれるものです。

吉見投手の2019年公約「5完投・2完封」

吉見投手がボードに書き込んだ公約は「5完投」、「2完封」の文字。

「最後までマウンドにいたいなという思いもありますし、やっぱり先発として最後まで投げることが目標。最後まで投げることで報われることがあるので」

“報われる”という言葉を使った意図は、昨年のひとつの結果から導いたものだと思われます。ドラゴンズが2018年シーズンで挙げた5度のサヨナラ勝ちは、すべて吉見投手が先発した試合。いずれも途中でマウンドを降りていたので、吉見投手には勝ち星がついていませんでした。最後まで投げ切ることで白星を手にする確率を上げようとする吉見投手の思惑は頼もしい限り。何より吉見投手から白星に対する執着心が見られたことがうれしいのです。
ベテランと呼ばれる立場になりましたが、まだまだ若手投手の引き立て役なんかに収まってほしくない! 辛口の岩瀬さんも「一年間、ローテーションの軸を守ってほしいですし、2ケタを勝てる力はまだ持っている。もう一度2ケタを勝って、さらなる自信を深めてほしい」と太鼓判を押しています。
吉見投手が7年ぶりの2ケタ勝利、さらにはタイトル争いに絡むような活躍を見せてドラゴンズの投手陣を牽引する。そんな吉見投手でいてくれるならば、世代交代はまだ先でもいいのではないでしょうか。若手投手は吉見投手という高い壁を乗り越えることでチーム力が高まり投手王国は復活すると思うのです。吉見投手がふたたび竜のエースの称号を手にすることを、筆者は心の底から願っています!

ドラゴンズライター高橋健二

 前の記事

次の記事