名古屋国際音楽祭
 
公演レポート
 
 「名古屋国際音楽祭」では通常の公演とは別に毎年、教育プログラムを実施しています。今年は作曲家でピアニストでもある青島広志さんがナビゲーターを勤める「学生のための面白オペラ塾」に公募で200名を招待、そしてこのプログラムに参加した学生全員を名古屋国際音楽祭のイタリア・スポレート歌劇場公演「セビリアの理髪師」に招待するという“お得な企画”を実施しました。本物のオペラを観る前にオペラのことをそして「セビリアの理髪師」のことを楽しく勉強してもらって本番の公演に臨んでもらおうというわけです。


 今回の企画は歌手3人の人選、プログラムの構成、取り上げる曲目、演出等のほとんどを青島さんにお任せしました。青島さんはやっぱり天才でした。早口で一気にしゃべったと思ったら、ピアニストとして歌手の歌を支えるは、ピアノ椅子から急に立ち上がって役者に変身するは・・・。
 そしてサービス精神の塊でした。舞台衣装つき、本番さながらの演技つきでステージを盛り上げてくれたり、本番前にはロビーでお客様を出迎えてサインはするは握手はするは・・・。オペラのオーケストラ譜をピアノ一台で弾かなければならないことだけでも、これを職業にしている人がいるくらい大変なことなのに、一人で大忙しの大活躍!
 面白いことを真面目に話すから余計面白くて笑ってしまった「オペラ塾」。でも内容は飛び切り充実。青島さんのアイディアと工夫に満ちた「オペラ塾」を大いに楽しんだ2時間でした。

* 「学生のための面白オペラ塾」は6月2日(土)宗次ホールでNPO法人イエロー・エンジェルの協賛で開催。
  出演= 伯爵(テノール):小野勉   ロジーナ(ソプラノ):横山美奈
  フィガロ(バリトン):今村雅彦   ピアノと構成・お話:青島広志
  
 
事前告知
 
 「名古屋国際音楽祭」が今年、30回の節目の年を迎えるにあたり、CBCと名古屋市では教育プログラムとして「学生のための面白オペラ塾」を開催します。
講師にはテレビなどでもおなじみ、作曲家・ピアニストの青島 広志さん。6/24(日)愛知県芸術劇場大ホール「イタリア・スポレート歌劇場」のプログラムでもある、ロッシーニ作曲の「セビリアの理髪師」を題材に、ゲスト歌手によるアリアなどを交えてオペラの魅力をユーモアたっぷりに解説します。
 またこの講座に参加された学生200人の皆様を、イタリア・スポレート歌劇場による歌劇「セビリアの理髪師」公演にご招待します。

青島 広志 横山 美奈 小野 勉 今村 雅彦

<開   催> 2007年6月2日(土) 午後1時開場/午後1時30分開講
<会   場> 宗次ホール(名古屋市中区栄4−5−14)
<主   催> 中部日本放送、名古屋市
<協   賛> NPO法人イエロー・エンジェル
<協   力> 宗次ホール
<出   演> 青島 広志(ナビゲーター・ピアノ)
横山 美奈(ソプラノ)
小野 勉 (テノール)
今村 雅彦(バリトン)
<募 集人 数> 中学生〜大学生 計200名