第263回(7/24)
手鏡片手に総チェック!目のトラブルの意外な原因
ゲスト | 西村知美 | プレゼンター | ふかわりょう |
目のトラブルチェック
(1)目の乾きを感じることがある。
(2)よく充血する。
(3)ゴロゴロするような違和感がある。
(4)テレビやパソコンなどの画面を長く見ていると目が痛くなる。
(5)目やにが多い。
(6)涙がよく出る。
上記の項目の中で3つ以上当てはまる方は、目の病気が隠れている可能性が高くなります。
充血しやすい
充血が気になる方は、まばたきが浅い可能性があります。薄目を指摘された事がある方なども、乾き目を実感していなくてもこまめに目薬で潤いを与えましょう。目薬は、人工涙液タイプや防腐剤の入っていないものがおススメです。
また黄色く濁ったり盛り上がったりする目のシミ、「瞼裂斑」があるとその部分に血管が増えるため、充血の原因になります。
さらに「瞼裂斑」があると、紫外線の影響で発症する白内障のリスクも高まります。瞼裂斑が見つかった方は、UVカットのサングラスを使用するなど、紫外線には注意しましょう。
結膜弛緩症」
白目を覆っている透明な膜「結膜」。この結膜にシワが多く、まぶたの縁でたるんでいる症状を「結膜弛緩症」といいます。
下まぶたの縁を指で下げ、指をそのまま上に持ち上げてみましょう。プルプルとしたものがあれば、それがたるみです。
涙の量が少ない事やコンタクトの刺激、老化などが原因ですが、これが目の乾きを悪化させることもあります。
症状が進行する最大の原因は加齢で、自覚症状はなくても60代以上の9割以上の方にこの症状が見られます。放っておくとたるみがこすれてゴロゴロしたり、充血や痛みなどのトラブルの原因になったり、悪化すると結膜下出血を引き起こす事もあります。症状が悪化する前に眼科医に相談しましょう。
マイボーム腺梗塞
涙はムチン、水、油の3つの成分が混ざり合ったものですが、マイボーム腺が詰まって油分を押し出す力が弱くなると、涙の質が低下します。老化が主な原因ですが、女性の場合はアイメイクが原因になることもあります。悪化すると梗塞した部分が黒目を傷つけ、目がかすむこともあります。マイボーム腺は上下のまつ毛の生え際にある小さな穴。ここにプチッとした詰まりがないかチェックしてみましょう。
詰まりの解消には、蒸しタオルで目を温めるのが効果的です。青魚に多く含まれている脂質、DHAやEPAも涙の質や乾き目の改善におすすめです。
流行性角結膜炎(はやり目)
夏に増加する流行性角結膜炎。主な症状は充血や目やにです。原因となるアデノウイルスは、アルコールでも簡単に除去できないほど感染力が強いのが特徴です。感染したら、最後にお風呂に入る、タオルを使い分けるなどの注意が必要です。