第218回(8/22)
健康生活の頼れる味方 ハイテクロボット最前線!
ゲスト | 石丸謙二郎 | プレゼンター | パックンマックン |
私たちの想像を超えて日々進歩しているロボット技術。それによって医療や介護の可能性も広がっています。
様々な機能を持つロボット
「身体サポート型ロボット マッスルスーツ」
マッスルスーツは、空気圧式の人工筋肉によって、人間の動きを補助するウエアです。このマッスルスーツを着ることにより、筋肉の負担が軽減します。例えば物を持つ時は60%の負担減、長時間同じ姿勢の場合は80%も負担が減少します。さらに物を持ち上げる力は30キロもアップ。今は健常者の補助ですが、最終的には要介護者がつけることにより自立できるよう、開発が進められているそうです。
「身体代用型ロボット 筋電義手」
筋肉は、脳からの指令によって動きます。その指令が神経を通り筋肉に伝えられた時に、弱い電気が発生しますが、その電気をコンピュータが読み取り、義手を動かします。義手を動かす動作に慣れれば、自分の手にかなり近い動きができるようになります。
BMI
近年ロボットの分野で注目されているキーワード「BMI」。
これはブレイン・マシン・インターフェイスの略で、脳内からの信号で直接機械を動かす事。これは出力型BMIとも呼ばれ、現在研究が進められています。
またこれとは逆に、機械で脳を動かす入力型BMIというのもあります。この入力型BMIは、リハビリの分野で注目されています。
手術支援ロボット
「マイクロフィンガー」
マイクロフィンガーは、人間の手では入り込めない身体の奥深くを手術できる遠隔手術ロボット。直径2.8mmのチューブ型のアームが、体内の狭い隙間をぬって身体の奥にまで入り込みます。たとえば入り組んだ腸にできた小さなガン細胞も、直接患部に到達し切除できるのです。
「脳外科・眼科用手術ロボット」
これは医師が3D映像を見ながら遠隔操作をする手術用ロボットです。医師の手の動きがロボットアームに伝わり手術できます。医師は映像で奥行きがわかるため、血管の縫合などの細かい手術も、スムーズに行えます。
通常の医師でも非常に精度の高い手術を実現することができるため、精度の高い手術を皆が受けられるようになるのです。
また、ロボット手術では頭を開く範囲が小さいので、身体に負担が少なく、術後の回復が早いというメリットもあります。