第173回(9/27)
もの忘れにサヨナラ!脳の健康トレーニング
ゲスト | 市毛良枝 | プレゼンター | 半田健人 |
頭をやわらかくする「水平思考」(柔軟思考)
枠をとっぱらった、ひらめき的な発想。先入観をなくし、常識にとらわれない発想をするのが、水平思考。
それに対し垂直思考(固定観念)は、これまでの経験的な枠にはまった、論理的な物の考え方のこと。
水平思考は今、ビジネスの現場でも活用され、利益をあげているといいます。
物事をよく考えると、脳の前頭葉が活動します。前頭葉は、感情・注意・思考などの精神作用や随意運動を支配します。
脳の前頭葉を鍛えるために、しっかり訓練しましょう。
物忘れと認知症
物忘れは、老化現象による脳の機能低下によるものと言われています。これは誰にでも起こり得る生理現象。
しかし認知症は、脳の萎縮などによる「アルツハイマー病」や、脳の血管障害により引き起こされる「記憶障害」などの病気。
しかし、認知症の初期症状と物忘れはとても似ていて、周りの人が認知症だと気付かずそのまま放置してしまい、症状を悪化させてしまうケースも多いのだそうです。
物忘れと認知症の違い
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認知症の予防法
(1)頭を使う
頭を使う物でも、一人でやるクイズやパズルよりも、麻雀や将棋、チェスなどのゲームをする方が効果的。また、楽器を演奏している人も、ほとんど何もしていない人に比べて、発症率が低くなるそうです。
(2)食事
イワシ、サバ、サンマなどの青魚を食べると、認知症の発症率に違いがでます。青魚に多く含まれるDHAには、認知症の発症を抑える働きがあると考えられています。
魚以外でも気をつけたいのが、野菜果物。野菜を毎日食べている人は、全く食べていない人に比べて、発症率が低くなります。これは野菜に含まれるビタミンC、カロテノイド、フラボノイド類の効果だと言われています、
また、お酒は飲まないよりも、適量飲んだ方が認知症になりにくいようです。(一週間の飲酒量が、ビール1本(350ml)相当で1~6本程度)
(3)運動
散歩は週3回以上、1回30分以上。軽く息が上がる程度が効果的です。また、運動の中でも特におススメなのはダンスです。
この3つの予防法で、認知症の進行を遅らせることもできます。ぜひ日常に取り入れてみてはいかがですか?