第112回(7/13)
元気のヒミツはふるさとに!
郷土料理で夏バテ知らず!
ゲスト | 牧村三枝子 |
夏バテに多い症状は食欲不振や疲労感。他にも冷房病や夏太り、夏やせなどもあげられます。
その主な原因は
(1)冷たい物を摂りすぎる。
(2)あっさりした食べ物に偏る。
(3)冷房の部屋で長時間過ごす。
などです。
郷土料理にはこの夏バテに負けず、暑い夏を乗り切る知恵がたくさん詰まっています。
夏バテを乗り切る究極の郷土料理
・ 山形県山形市『だし』
材料 | なす1本 きゅうり1本 みょうが2個 オクラ3本 大葉3枚 納豆昆布大さじ2(トロロ昆布でも代用可) 麺つゆ適量 |
作り方 | (1)野菜をみじん切りにします。 (2)切った野菜を軽く水にさらし、灰汁を抜きます。 (3)水で戻した納豆昆布に刻んだ野菜を入れます。 (4)最後に麺つゆをかけ、混ぜ合わせれば完成です。 |
『だし』の秘密
その(1) | 豊富な栄養 だしには夏に不足しがちなミネラルやビタミンなどが豊富に含まれています。 |
その(2) | ツルツル ツルっとしただしは、食べやすいので自然に食が進みます。 |
その(3) | ネバネバ 昆布やオクラに含まれるネバネバ成分が、弱りがちな胃や腸の粘膜を保護し、栄養素の吸収を助けてくれます。 |
・ | 滋賀県東近江市『泥亀汁』 江戸時代に生まれた「泥亀汁」。お米、ゴマ、味噌を使うこのみそ汁には三大栄養素の炭水化物、脂質、タンパク質が多く含まれています。しかもゴマには疲労回復に役立つビタミンB1が豊富に含まれているのです。 またゴマや米をすることで、栄養を吸収しやすくなり効率よくカラダのエネルギーとなります。 なすの皮に含まれる成分ナスニンには、強い紫外線によって作られる活性酸素を抑制する作用があります。 |
各地の郷土料理
・ | 深川丼(東京) あさりのみそ汁をご飯にかけて食べる東京の郷土料理。 あさりには貧血予防に効果的なビタミンB12が豊富に含まれています。 |
・ | ほや(宮城県) ほやには免疫力を高めるセレン・セレニウムが多く含まれています。 |
・ | カボチャのいとこ煮(北海道) カボチャには肌を健康に保つβ-カロテンが豊富に含まれています。またカリウムを多く含むあずきには、利尿作用があります。 |
暑さに慣れていない初夏は、夏バテに陥りやすい時季です。
体調を整えておくことが大切です。