第105回(5/25)
2000万人が危険信号!?
沈黙の臓器「腎臓」のヒミツ
ゲスト | 藤岡弘、 |
体内の水分量調整など、私たちが生きていくために不可欠な働きをする腎臓。しかし腎臓は「沈黙の臓器」と言われ、自覚症状がないまま、悪化している事もあります。
腎臓に負担をかけすぎないことが、腎臓病予防の第一歩です。
腎臓と塩分
腎臓は私たちのカラダの中で、血液中の老廃物をろ過し、尿として排泄する「ろ過装置」のような働きを担っています。
また摂りすぎた塩分を排泄し、体内の塩分濃度を一定に保つ働きもしています。そのため、塩分の摂り過ぎは腎臓にとっては大きな負担。塩分摂取量を控えて、腎臓の負担を抑えてあげましょう。
『減塩ステーキレシピ』(肉200gの場合)
塩1gと適量のコショウで下味をつけ、小麦粉を薄く、まんべんなくまぶし、そのまま焼きます。
小麦粉には素材の旨味を外に出さないコーティングの働きがあるため、半分の塩でも肉の旨味が引き立つのです。
この方法は焼き魚にも応用できます。
さらに塩分を控えたい方には次のソースがおススメです!
『減塩ステーキソースレシピ』(4人分)
(1) | 砂糖大さじ1杯をフライパンの上でカラメル状になるまで溶かします。 |
(2) | そこに酢1/4カップを加え、よく混ぜながら煮詰めます。 このソースを使えば塩を一切使わず、おいしく食べられます。 |
減塩料理のポイント
・ | 酸味は、少ない塩味を引き立てる効果があります。 |
・ | 少量の塩でもすり潰して使えば塩味を感じやすくなります。 |
腎臓と血液のPH
腎臓は、血液のPHを一定に保つという重要な役割も担っています。食べ物のPHに気をつける事も、腎臓の負担を減らす対策の一つです。
ご飯や麺類、肉、魚介類など食卓のメインとなる食材のほとんどは酸性食品なので、野菜、果物、海藻類などのアルカリ性食品をバランスよく摂ることが、とても大切です。
ちなみに食べた時に酸味を感じる梅干しやレモンなどは、体内でアルカリ性に変わるアルカリ性食品です。
酸性が1、アルカリ性が4という割合で食べるのが理想的です。
酸性1、アルカリ性4のバランスメニューの一例
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腎臓のSOSサイン
・尿が泡立つ→ろ過機能の低下
・むくみ、高血圧→水分や塩分の調整機能の低下
・疲労感、吐き気→老廃物が排泄できていない
・爪が白くなる→腎機能の低下
★また尿たんぱくなどを家庭で検査できる試験紙も
薬局で手に入れることができますので定期的に調べて
健康管理に役立ててください。