第72回(9/23)
誰にも言えないトイレの悩み
尿トラブル克服法
ゲスト | 田嶋陽子 |
尿トラブルを抱えている人は誰にも相談せず、一人で悩んでしまうことが多いのですが、それが症状を悪化させてしまう一因にもなります。早めに病院にくれば、生活のリズムを変えるだけでも改善します。尿トラブルは早期発見、早期治療が大切です。
頻尿の疑いがある症状
(1) | 日中8回以上トイレに行く。 |
(2) | 就寝中1回以上トイレに行く。 |
(3) | 生活に支障があり、本人が悩んでいる。 |
尿トラブルのメカニズム
男性の場合は、前立腺が炎症もしくは肥大する事でおこります。尿道が圧迫されてせまくなり、尿の勢いが悪くなる、残尿感、回数増加などの症状が現れます。
女性の場合、膀胱などの臓器を支える骨盤底筋がゆるむと起こります。
また、物事に集中したり緊張したりすると交感神経が働きますが、交感神経は膀胱、尿道にもあるため、刺激されて回数が増える事があります。
トイレの入り方
「考える人」のポーズで排尿すると、すっきりと尿を出し切れます。
(1)足を便器側に引き寄せ、30°程かかとをあげます。
(2)ヒジがヒザにつくように前傾姿勢になります。
こうすると尿道が垂直になり尿が出やすくなります。
これは便秘の方にもおススメのポーズです。
ドクターおススメ!「骨盤底筋体操」
(1)仰向けに寝てヒザを立て、足を肩幅に開き、大きく一回深呼吸します。
(2)もう一度息を吸ったら、肛門をしめながら息を吐ききります。
お腹があがる感覚があれば骨盤が動いている目安です。
朝晩30回ずつ行うと効果的でしょう。
この体操は立ちながらや座りながらでも手軽に応用できます。
また、排尿の時間や排尿量、飲水量を記録した排尿日誌をつけるのもおすすめです。排尿の問題点が把握でき、病院受診の際にも役立ちます。