第22回(9/17)
大根
ゲスト | 吉田照美 |
残暑が厳しい季節、食欲不振や胃もたれなどお腹の調子がどうもよくない、という方も多いのではないでしょうか。そんなお腹の不調に効果を発揮してくれるのが大根。消化酵素を豊富に含んでいる大根は最もお腹に優しい野菜の一つなのです。それ以外にも大根は、食物繊維も豊富で、辛味成分による殺菌効果もあり、さらにはガンを予防する効果もあるなど、様々な健康パワーを秘めた野菜なのです。
大根のおススメ調理法
・大根おろし
酵素は60度以上になると働かないので生で食べる方がよい上に、酵素は細胞の中に入っているので、野菜
スティックや大根サラダよりも大根おろしが最も消化によい、お腹に優しい食べ方なのです。
・煮物
大根の消化酵素の働きは40℃~50℃でもっとも活発になるので、他の食材と一緒に水から煮込む事で、酵素
が働いて他の食材を柔らかくしてくれます。また大根と一緒に煮ると、食材のタンパク質がうまみ成分アミノ酸に
変わるため、味もよくなるのです。
大根一本まるごと活用法
・大根の葉っぱ
大根の葉っぱは、ホウレン草と同じくらい豊富なビタミンを含んでいます。是非味噌汁の具に加えてみましょう。
ざく切りを最後に加えると栄養満点の一品に。
・大根のおろし汁
大根おろしの実の部分とおろし汁を比べてみると、なんとおろし汁の方が5倍の消化酵素を含んでいるのです。
捨てがちなおろし汁ですが、サラダのドレッシングに加えるなどして上手に利用しましょう。
・大根の皮
皮の部分は甘辛く炒めてきんぴらにしてみてはいかがでしょう。食物繊維の補給にうってつけですよ。
・大根のしっぽの部分
しっぽの部分は衣類等のシミ抜きに利用できます。切り口でトントンとシミを叩くようにすると、大根の消化酵素が
しょうゆや卵、血液などのシミを分解してくれます。
大根の保存方法
まずは葉の部分と根の部分を切り離します。生えていた状態に近付けるため、冷蔵庫では立てて保存しましょう。