hicbc.com:三十二夜の夢まつり「郡上おどり」～愛が舞う　清流の里に～

「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」

　この唄いで始まる郡上おどりは、400年に渡り踊り続けられてきました。もともとは江戸時代に士農工商の融和のために奨励されたものです。「融和＝人と人との絆」を図る祭り「郡上おどり」。お盆の時期に最高潮を迎えるこの祭りでは、今は離れて暮らす父母と子、友が再会し、語り合い、触れ合い、そして共に踊るのです。

美しい川が中央を流れる郡上市八幡町

踊る唐橋

唐橋充画「踊る少女」

　お囃子と下駄の響き、そして清流の水音が重なり山あいにこだまする夏の夜の祭典・・・。

今年初めて唄う保存会の武藤さん

この「流しおどり」で
　　郡上おどりは始まる

　番組では、ふるさとで待ちわびる人。異郷でふるさとを思う人。再会の喜び、郡上に生まれた人たちの様々な人間模様、郷愁を、美しさと力感に溢れた踊りを辿りながら、浮きぼりにしてゆきます。また、伝統を守り続ける保存会の人々の祭りへの取り組み。初めて屋形で歌うことになった少女の喜びなど、郡上で暮らす人々と祭りとの深い関わりも描きます。


郡上おどりの原形「昔をどり」を再現	一晩踊るだけで下駄はすりへり・・・

　郡上八幡の美しい風土。そこで育まれた「郡上おどり」。ひと夏で３２夜に及ぶ、日本で最長の盆踊り。その歴史と魅力に触れながら、家族の情愛や友情を描く、心温まるヒューマンドキュメントです。

４２年ぶりに故郷で
　　旧友たちと踊る本間利夫さん

徹夜おどりの日、最高潮を迎える

吉村、唐橋両氏も徹夜おどりに参加


	唐橋充画「雨も降らぬに袖しぼる」