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第284回(11/26) 入浴

ゲンキスチューデント:滝裕可里
ゲンキリサーチャー:あべこうじ
ドクター:早坂信哉

今日11月26日は、「いいふろの日」。
お風呂には血流促進、冷え症や肩こりの改善など様々な健康効果がありますが、その際大切なポイントになるのが「温度」です。普段、温度を気にしている人は少ないかもしれませんが、1℃違うだけで身体に与える影響が大きく変わります。そこで今回は健康になれるお風呂の正しい温度を徹底リサーチ。身体のお悩み別、最適な温度をお教えします。

境界線は42℃

新陳代謝がアップしたり、肩こりや冷え症を改善したり、お風呂には様々な健康効果がありますが、それらの効果はすべて温度で左右されます。
その境目となるのが「42℃」です。
42℃のお風呂では血圧、脈拍ともに上昇しますが、41℃では下がります。これは42℃が自律神経の境界線となるからです。
自律神経は、私たちの意思とは無関係に内臓や血管などの機能を自動的に調節する神経です。交感神経と副交感神経から成っていますが、交感神経優位では血圧や脈拍が上昇し、逆に副交感神経優位では低くなります。つまり入浴ではたった1℃違うだけで、正反対の効果になってしまうのです。

1℃の方程式

(1)肩こりや腰痛改善には41℃以下で10分。
42℃を超えると筋肉が収縮してしまいます。熱めのお湯は逆効果になりますので注意しましょう。

(2)呼吸器改善には42℃で5分。
気管支は交感神経優位で拡張しますので、42℃の熱めのお湯に入り蒸気を吸う事で呼吸しやすくなります。

(3)冷え症の改善には41℃以下で15分。
冷え症の方は低めの温度でゆっくりと身体を温めると良いでしょう。さらに温冷交代浴もおススメです。温冷交代浴は、41℃のお風呂に3分入った後、25℃くらいの水で手足を30秒冷やすのを3回繰り返す方法です。温度差の影響で毛細血管が拡張と収縮を繰り返し、ポンプ作用で末梢の血行まで良くします。

また副交感神経が優位になると免疫力が上がることが分かっています。41℃は副交感神経が高まる温度なので、41℃での入浴を続ければ免疫力の維持に繋がります。

どうしても熱いお風呂に入りたいという人は、徐々に温度を上げるようにしましょう。湯船での温度調節が難しい場合は、シャワーを使い40℃くらいから始めて徐々に温度を上げましょう。その際は、手足など身体の端からかけることを心がけてください。

安全なお風呂の入り方

・熱いお湯に急に入ると血圧が一気に上がり、血管や心臓に大きな負担がかかります。最初に温度の低いお湯に入り、熱いお湯に入るときもまずは腰までつかり、苦しくなければ胸まで入りましょう。もちろん長湯は禁物です。
また、高齢者は特に加齢によって皮膚感覚が鈍くなっています。肌感覚の違いは大きな事故につながることもありますので、注意が必要です。

・お風呂に入る前には水を1杯飲み、脱水状態を作らないよう心掛けましょう。

・入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。

・湯船から出るとき急に立ち上がると、血液が下半身に流れるため貧血を起こしてしまう場合があります。手すりなどを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。また手に冷たい水をかけたり、冷たいところ(水道の蛇口など)に触ってから立ち上がるようにすると、血圧が急に下がるのを防げます。

・アルコールを飲んだら時間を空けましょう。

皆さんも、正しい方法で良いお風呂を。