番組審議会

第695回CBCテレビ番組審議会

開催日 2024年2月9日(金)
出席委員
(敬称略)
池田直樹、大谷恭代、久保南海子、柴野理奈子、
島田佳幸、戸苅創、中北馨介、山下陽子
書面参加
(敬称略)
梅村清英
議題 1. 諮問「CBCテレビ番組基準」一部変更について
2. 番組審議
 『ディープスリー
  ~富永啓生・夢を叶えるたった一つの武器~』

1. 諮問「CBCテレビ番組基準」一部変更について

日本民間放送連盟の「放送基準」に一条文追加されるのに伴う、「CBCテレビ番組基準」の一部変更について、諮問した。社側から今回の変更の趣旨と具体的な改正点を説明。「妥当である」との答申を得た。

2. 番組審議『ディープスリー ~富永啓生・夢を叶えるたった一つの武器~』

放送日時 2024年1月2日14:00~15:00 放送
スタッフ プロデューサー 小森耕太郎(スポーツ部)

《編成意図》

愛知県出身の富永啓生選手(22)は、2023年9月に日本で開催されたバスケットボールワールドカップで、次々に3ポイントシュートを決め、日本代表をパリオリンピック出場に導きました。
豊橋市の桜丘高校時代から注目を集める存在で、CBCテレビでは彼の人柄やスター性に惹かれて何度も取材を重ねてきています。
アメリカの大学に入り、世界最高峰のNBA入りを目指す富永選手は地元が生んだスターです。
そんな彼を地元の人たちにもっと知ってほしい、そんな思いからこの番組を編成しました。

《番組内容》

バスケットボールの富永啓生選手のドキュメンタリー番組。
今年行われたバスケットボールワールドカップ。日本は48年ぶりに自力でのオリンピック出場をつかみ取るなど日本中が湧きかえった。
その躍進の立役者となったのが名古屋市守山区出身の富永啓生選手。彼は、離れたところからでも得点を決められる3ポイントシュートを磨くことで、一流選手の仲間入りを果たす。その脅威の3ポイントシュートは通常の位置よりも遠くから放つため「ディープスリー」といわれ、富永選手が最も得意とする武器。そのたった一つの武器を手に、バスケットの最高峰「NBA」を目指す。
現地アメリカで富永に密着し、彼の「NBA」への現在地を探る5年間のドキュメントである。

《審議委員の主なご意見》

  • とても前向きな気持ちで見ることができた。お正月にふさわしいドキュメンタリーだった
  • 地元出身として話題になっている選手だったが、この番組で初めて富永選手のことを知ることができて大変うれしかった
  • 冒頭、軌跡の美しい富永選手の3ポイントシュートのシーンが幾重にも重なり、とても印象的だった
  • あの3ポイントシュートが次々と決まる様は、魔法のようでたまらない映像。その天才の普段の素朴な様子も見られて、対比が面白かった
  • CBCが、地元の選手として高校時代から取材を重ねていたところが、やはりとても良いと思った
  • バスケW杯という話題性に乗っかったのではなく、昔から取材して掘り下げられていたところに好感が持てる。リスやシューズなど何気ない1秒ぐらいの短い映像にも説得力があった
  • 富永選手がアメリカでどのようにチームメイトと過ごしたり、キャンパスライフを謳歌しているのか、もっと見たかった
  • バスケットボールとは本来、チーム戦術やコミュニケーションが大事な競技のはずだが、個人技だけが印象に残るような番組構成は少々残念だった
  • 高校生というまだ若い集団の中でたった1人の目立つ才能を生かすために、指導者やチームメイトがどのように接し、どのように導いていったのか、掘り下げてほしかった
  • 全体としてメリハリが欠けていたように感じた。富永選手の具体的な特訓の様子や、挫折のこと、課題をどう克服したのかなどをもっと見せてほしかった
  • 富永選手と父親との関係性を、自分自身に照らし合わせて見た。世界最高峰を目指すにあたり、本人がどんな気持ちだったのか、父親がどう背中を押したのか、もっと知りたかった
  • 幼い頃から大きな目標を口にしてそれを実現していくという、ポジティブなマインドセットが大切だと、番組から改めて気づかされた
  • 富永選手という存在をもっと知ってほしいという番組の目的がよく伝わってきた。ぜひ引き続き密着していただき、続編を見せてほしい

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