番組審議会

第693回CBCテレビ番組審議会

開催日 2023年11月10日(金)
出席委員
(敬称略)
池田直樹、梅村清英、大須賀彩、大谷恭代、
久保南海子、柴野理奈子、戸苅創、中北馨介、
山下陽子
書面参加
(敬称略)
島田佳幸
議題 1. 番組審議
 『サンドウィッチマンの今日、けじめまSHOW』

1. 番組審議『サンドウィッチマンの今日、けじめまSHOW』

放送日時 2023年10月7日(土)15:30~16:54
スタッフ プロデューサー 柴田知宏(コンテンツ戦略部)
出演 MC
 サンドウィッチマン
スタジオ出演
 ナイツ 田中樹(SixTONES) 小栗有以(AKB48)
 雨宮萌果
VTR出演
 加藤茶 加藤綾菜 Wエンジン 村重杏奈 ほか

《編成意図》

大切な人への「感謝」「謝罪」など、普段心の中で思っていても、なかなか言葉や行動で相手に伝えられていない言葉。
番組では「結言式」というイベントを設けることで、出演者が大切な人へ想いを伝える“きっかけ”を作りました。比較的ゆったりとした時間が流れる土曜の午後、番組の視聴者に「自分だったら、“誰”に“何”を言うか?」と考えるきっかけをシェアしたいという意図で編成しました。

《番組内容》

「もしも今日が人生最後の日だとしたら、誰に何を伝えるのか?」をテーマに、3人の芸能人が最後(結び)の言葉「結言(ゆいごん)」を伝えるセレモニーを開催。
今回のテーマは見方によっては「死」や「別れ」などネガティブな要素が含まれることを考慮の上、演出面では「ポジティブ変換」を行い、新たな企画を制作しました。
制作にあたり「人生には限りがあるので、今を大切に生きること」や「思いを言葉にする素晴らしさ」を視聴者にメッセージとして届けようと意識しました。
3人のVTR出演者を選ぶ際は「ネームバリュー」より「背景にあるドラマ」を重視し、「親子のすれ違い」「相方(仕事仲間)との確執」「夫婦愛」という、見る人が「自分事」としても捉えられるような、普遍的なテーマへの落とし込みが可能なタレント3名を選定。
貴重な全国ネット枠はチャレンジの場ととらえ、グルメ、クイズ、地域情報等、他局でも多くみられる流行のスタイルをとらず、人生ドラマをもとに「見る人の感情を揺さぶる」ことを目標に制作しました。

《審議委員の主なご意見》

  • “大切な人に何を伝えるか”を考えるというのは、誰にでも共感してもらえるテーマ
  • 番組を見た人それぞれが、自分の中の世界を映し出せるコンテンツだと思った
  • 自分のことを振り返り、誰に何を伝えるべきか向き合う機会になる、いい企画だと思った
  • 文字のテロップが、絶妙なバランスで音楽とともに出てきて、キーワードがとてもよく伝わってきた
  • 娘と父が思いを告げるパートで、父親に自分の姿をオーバーラップし、すぐに引きこまれた
  • 内容は、自分自身だけでなく娘や妻などそれぞれの立場の人に刺さるストーリーで構成されていた。家族で見るべき番組だと思った
  • 「結言式(ゆいごんしき)」という造語は、明るい感じも与えることができて、素晴らしいアイデア。こういう使い方があるんだと広まるとよいと思う
  • 「結言式(ゆいごんしき)」という造語は、字面は美しいが、音で耳にするとドキッとするし、さらに「人生最後の日に」という設定もあって死を連想させ違和感があった
  • 番組の途中で何度も涙のシーンが入っていた。作り手に最後まで見せる自信がないのではないかと疑ってしまう
  • 大事な一言を言う・言わないという人生の大事なきっかけを、番組にしてしまっていいものかと感じた
  • 芸人コンビのパートは、片方の男性が、テレビによって一方的かつ強制的に、不仲であることを公表された表情に見えた
  • 世間のバッシングを乗り越えた夫婦タレントのパートについては、夫婦の絆という美談に仕立てられていたが、そもそもメディア自身がバッシングの種を撒いていたということに全く触れておらず納得がいかなかった
  • ゲストタレントには、出演者との深い繋がりや裏話を期待したが、掘り下げるコメントもなく、立ち位置がよくわからなかった
  • 宣伝を見て楽しみにしていたが、いずれもありきたりなストーリーで面白味に欠けた
  • 他局の、芸能人ファミリーの歴史を紐解く番組に比べると、全体的に薄い印象しかない
  • MCにサンドウィッチマンなどを起用すれば確実に安定感があるが、ローカル局ならではのオリジナリティ、チャレンジを見せてほしい
  • 一言で言うと、独特な、ちょっと他にはない面白いバラエティーだった
  • 今後、短い番組でもレギュラー化すると面白い。芸能人だけでなく一般人でも様々な思いを抱えている人はたくさんいると思う

Page up