番組審議会

第689回CBCテレビ番組審議会

開催日 2023年6月8日(木)
出席委員
(敬称略)
池田直樹、梅村清英、久保南海子、柴野理奈子、
島田佳幸、戸苅創、山下陽子
書面参加
(敬称略)
大谷恭代
欠席委員
(敬称略)
大須賀彩、中北馨介
議題 1. 番組審議
 『千原ジュニアのとったモン勝ち
  ~GOMIときどき笑い~』

1. 番組審議
 『千原ジュニアのとったモン勝ち ~GOMIときどき笑い~』

放送日時 2023年5月6日(土)放送分
放送エリア CBCローカル
スタッフ プロデューサー 萩原雄太(コンテンツ戦略部)
プロデューサー兼総合演出 大武知広(take-ZERO)
出演 MC 千原ジュニア
ゲスト トム・ブラウン、東京ホテイソン、エルフ
アシスタント 斉藤初音(CBCアナウンサー)

《編成意図》

我が社では、SDGs思想のもと「未来にワクワクを」をテーマに様々な展開をしており、そのひとつとして「ごみ拾い」にスポットを当てたバラエティ番組を制作、放送しました。

《番組概要》

MC千原ジュニアのもと、お笑い芸人が“ごみ”も“笑い”も「とったモン勝ち」対決するバラエティ番組です。環境もハッピーにして、番組を見る皆さんの心もハッピーにしようと制作しました。
お笑い芸人が3組に分かれて、ごみ拾いとスポーツが融合した「スポGOMI」で対決します。拾ったごみの量をポイント化して順位を決めるルールです。スポGOMIは、これまで1300大会以上・延べ13万人以上が参加し、今年は21か国が参加するワールドカップも開催されるなど、今とても注目されています。
舞台は、鳥獣保護区に指定されている庄内川の河口(名古屋市港区)と、ウミガメが産卵に来る吉崎海岸のすぐ近くの海岸(三重県四日市市)です。身近な場所にプラスチックや空き缶、ペットボトルが。また、タイヤにイス、ゴルフバッグなど驚くような大きなごみも落ちていました。お笑い芸人が体を張ってごみを拾います。小さなごみも見逃しません。
スポGOMIに続いては、お笑い芸人の真価が問われる「お笑い勝負」。スポGOMIの順位によって、お笑い勝負の“アドバンテージ”が得られます。優勝チームには、地元の豪華グルメが贈られます。
さらにMCの千原ジュニアは、海ごみに詳しい教授に話を伺ったり、海ごみアートを体験したりして、世界的な「海洋マイクロプラスチック」問題に触れながら、「SDGs」に関する知見を深めます。

第2弾となる今回は、5チャンの日のテーマが「子どもと一緒に」ということで、地元の子どもたちとスポGOMI&お笑い対決を繰り広げました。ロケに参加した子どもは勿論、同年代の子どもたちや親も、自分事として地球が抱える問題に“楽しく”向き合ってもらうのが狙いです。
そのため出演者は子どもたちに人気でかつ真剣にごみ拾いをしてくれる若手芸人をキャスティングし、「説教臭くならず楽しく見られる」バランスを心掛けました。構成は、ごみ拾い中に出演者が思わず口に出した「ごみを捨てている人への意見」を入れるなど、“等身大”“リアル”なごみ拾いドキュメントを意識して構成しました。

《審議委員の主なご意見》

  • SDGsという社会的に有意義なテーマで、子どもたちが本当に楽しそうに出演していたのが印象的
  • スポGOMIのようなマイナーな取り組みも、番組によって次第に普及させていくことができるのは、マスコミの最大の役割だと思う
  • 繊細で、気配りのできる千原ジュニアさんの仕切りがうまく、番組本来の目的から反れてお笑いに偏らないようになっていた
  • 芸人がふと見せた、落ちているごみに対する真剣な怒りに共感し、とても印象に残った
  • 環境問題は、成熟した大人にいくら訴えてもあまり成果がない現状で、子ども世代に主体的に考えてもらう機会はとても大事
  • 前半の「川」、後半の「海」と舞台を変えたものの、同じ内容の繰り返しで少し飽きてしまった
  • ごみ拾いとお笑いというギャップが魅力的な企画だったが、肝心のお笑い部分が子どもにもわかりづらく残念だった
  • 子ども向けのエンターテインメントにメッセージ性のあるものを入れるのはとても難しく、相当絞り込まないとメッセージは届かない
  • 積極的に楽しくごみ拾いをしようという競技ではあるが、本来はそこにごみを捨てないようにというメッセージを伝えることが重要だと思う
  • 番組中に流れるCMについて、最後の方にあまりにも長尺のCMが流れチャンネルを変えたくなってしまった
  • 番組を見た後にごみ拾いへのモチベーションがとても高まった。局でイベント開催につなげれば社会貢献になるのではないか

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