3試合連続3者三振をマークしたドラ剛腕リリーバー松山晋也投手!「マルティネスを超えるクローザーになる!」

3試合連続3者三振をマークしたドラ剛腕リリーバー松山晋也投手!「マルティネスを超えるクローザーになる!」

【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)

明るい陽射しが見えた9月

「サンデードラゴンズ」より松山晋也投手©CBCテレビ

暦は早くも10月。振り返れば、勝ち切れなかった!今日も打てなかった!と愚痴をこぼし続けた一年だった。若手起用と決めた2023年シーズン。なかなか勝利につながらない日々にドラファンの我慢も限界に近づいたものの、ようやく9月は今季初となる月間勝ち越しを決めたドラゴンズ。梅津晃大投手の復活勝利を含め、来シーズンに向け、明るい陽射しが差してきたように感じるのは私だけではないはずだ。

そんな中、チームの勝ちパターンとして、素晴らしい投球を見せているのが今年育成としてスタートとし支配下登録後、大事な場面で結果を残している松山晋也投手。今週のサンドラは若き剛腕リリーバーを直撃インタビュー!彼の素顔に迫った。

雄叫び上げる竜の超新星

「サンデードラゴンズ」より松山晋也投手©CBCテレビ

竜に現れた超新星、ルーキーの松山晋也投手。鋭い眼光で相手打者を睨みつけ、打ち取ると雄叫びを上げる!しかし素顔はとても初々しい23歳。6月17日、地元バンテリンドームで行われたファイターズ交流戦でプロ入り初登板し、3者連続三振という最高のデビューを果たした。最速156キロのストレートと鋭く落ちるフォークボールを武器に、19試合連続無失点を記録するなど、ルーキーながらセットアッパー争いに名乗りを挙げる活躍を見せている。

松山投手「(ここまでは)順調にきていると思います。良い場面で投げさせていただいて、良い経験させてもらっています」

絶対に忘れない“10.20”

「サンデードラゴンズ」より松山晋也投手©CBCテレビ

松山投手のプロ野球生活は挫折から始まった。プロ入り当初、与えられた背番号は211。育成契約からのスタートだった。

松山投手「絶対にドラフト1位で入団したいとか上位でかかりたいという自信があった中、育成で指名されたドラフトの日、“10.20”は絶対に忘れることはできないですね。(育成指名については)悔しさの方が大きかったですね」

それほどプロ入りに対して、強い思いを抱いていた松山投手。ドラフト前日は誰もが聞けば驚くような行動を取っていた。

ドラフト前夜、松山投手はなんと無人となったグラウンドのマウンド上に布団を敷き、一夜を明かしたそうだ。なかなか寝付けないだろうと思い、チームメイトに助言を仰いだところ“お前らしくマウンドで寝てみたら”という言葉に即実行!

松山投手「マウンドへ塩とお酒をまき、しっかり清めてから寝ました」

やはりなかなか寝付けなかったのか、11時30分くらいまでスマホをいじりながら時を過ぎるのを待ったそうだが、気づけば朝になっていたという松山投手。誰もが思いもつかないマウンドでの就寝。良い思い出になったようだ。

目指すはライデル超え

「サンデードラゴンズ」より松山晋也投手©CBCテレビ

そんな図太い性格が功を奏したのか、育成選手ながらファームでクローザーとして活躍。10セーブ、防御率3.26という結果を残し、6月6日支配下選手へ登録。それ以降リリーフとして一軍で起用され、勝ちパターンでの起用も増えるなど、投げる度に首脳陣への評価も徐々に高まっていった。

着実に進化を遂げていく松山投手。そんな彼には身近に目標とする投手が存在する。竜の守護神ライデル・マルティネス投手だ。

松山投手「ライデルさんのピッチングは打者を圧倒しています。そこに少しでも近づくというか、超えられるようにやっていかないといけない。そう思っています」

松山投手と同じ育成出身から不動の守護神へと上りつめたマルティネス投手。百戦錬磨の守護神はともにブルペンを支えるルーキーをどう思っているのだろうか。

「サンデードラゴンズ」よりライデル・マルティネス投手©CBCテレビ

マルティネス投手「若い投手だけど将来性があって、とても良い投手だと思っています。素晴らしい球種を持っているよね。将来的に次代のクローザーを担える逸材になってくれたらいいね!」

クローザーを目指す松山投手にとってマルティネス投手は素晴らしい“投げる教材”。アドバイスを授かろうと話を聞こうと何度か尋ねてみても、なぜかマルティネス投手は塩対応を見せるとか。

松山投手「“お前の方が4年前のオレよりすごいから、オレからは何もない”と言うんです。ホントかなぁ?みたいな感じでいつも思っています」

良き手本であり、目標とすべき存在がすぐそばにいる。ストレートとフォークボールを武器にする投球スタイルはマルティネスと同じ。日本人ならば、横浜ベイスターズ(現DeNA)で活躍、メジャーリーグでもクローザーとして名を馳せた、佐々木主浩さんのような、“絶対的守護神”を目指してもらいたいと願う。

松山投手「まずライデルさんを超えたい。そして守護神の座を取ります。まずは自分の見たい景色を取っていきたいです」

伸び盛りの若竜は向上心を胸に、さらなる高みを目指す!いつか竜神様と呼ばれる日が来ることを期待したい。

がんばれドラゴンズ!
燃えよドラゴンズ!

竹内 茂喜

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