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和合を沸かせたくまモン似の27歳

2018/4/29 18:30

優勝争いの重圧、緊張による呪縛か―。最終ラウンド。プロ10年目の秋吉翔太は自滅して、沈んだ。2位に2打差の単独首位で出ながら、2、3番で痛恨の連続ダボをたたいて急失速。早々と優勝の目は消えた。

「もうちょっと優勝争いを面白くできたらなと思っていましたけど…」

鹿児島・樟南高時代の2008年、国体ゴルフ少年男子(個人)で松山英樹、川村昌弘らトップジュニアを抑えて優勝。華やかなアマ時代を送った一方で、プロ転向後は伸び悩んだ。だからこそ、頂点に手を掛けながら逃した悔恨は大きかった。

「アマチュアの優勝は過去のもの。プロの優勝はずっと残るもの。悔しいですね」

今大会を最も沸かせた選手と言っていい。故郷の熊本愛にあふれ、ボールやマーカー、キャディーバッグには「くまモン」をあしらった。「トップ10に入るまでは丸刈り」と頭を丸め、懸命にプレーする姿にファンは声援を送った。

ホールアウト後、言葉もなく、厳しい表情で始まった囲み取材。初優勝こそ逃しながらも、「トップ10入り」という今季開幕前に掲げた公約を果たし、秋吉は「髪を伸ばせます!」と最後は笑顔で締めくくった。

175センチ、85キロ。ひた向きにプレーするくまモン似の27歳。栄冠を勝ち得る日は、そう遠くはないかもしれない。

松岡 祐司(中日スポーツ)

1999年入社。
水戸支局などを経て、2005年から東京中日スポーツ報道部。
プロ野球・ヤクルト、巨人担当を務め、2007年からサッカー担当。2011年サッカー・アジアカップ、2014年サッカー・ワールドカップ取材。
2015年からゴルフ担当。2016&18年マスターズ、17年全英オープン取材。

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