あわびの殻の淵に沿うように列をなして開いている4〜5つの穴(オカリナの穴のような)。見たことありますか?知らない方はまずインターネットで画像検索をしてみてください!すぐ見つかります! さて、この穴。一体何のためなのか。これらの穴は呼水孔(こすいこう)と呼ばれ、生物の生理行動を担います。すなわち、(1)呼吸(2)排泄(3)生殖 です。アワビの身と殻は繋がっているわけではないので、特定の穴が特定の役割を担うと定まっている訳ではないようです。そのときのベストポジションにある穴を使うと言ったらいいのでしょうか。ただ、呼吸だけは全ての穴で行っているそうです。 ここでアワビをもう一度想像してください。アサリなどの二枚貝とは異なって、アワビの殻は一枚だけですよね。であれば逆側から生理行動を取ればいいのではと思ってしまいます。ただアワビは殻のついていない側を岩に密着させていて、それによって外敵から身を守っています。従って、岩に密着した状態でも呼吸ができるよう進化していったと考えられています。生命の神秘ですね。また、このように貝の仲間で貝殻に穴が開いているのは、あわびとあわびに良く似た「とこぶし」だけで、とても珍しい進化の仕方であるとのことです!
協力:三重県水産研究所 阿部文彦さん |