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ヨハン・シュトラウスII世のオペレッタ「こうもり」の音楽(バレエ版編曲=ダグラス・ギャムリー)に乗せて、エレガントでおしゃれでユーモアのあるダンスがとても素敵な公演だった。オルガ・エシナは脚線美で夫を誘惑するベラ役にぴったり。日本のために特別出演してくれたマニュエル・ルグリは謎の多いコミカルな役を演じながらも舞台を引き締め、妻とは知らず彼女を追い掛け回す夫ヨハン役、ウラジーミル・シショフは肉体美あふれるファンタスティックなダンスで観客を魅了した。次から次に変わるコスチュームも素敵の一言だった。
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パリ・オペラ座を華々しく引退してウィーン国立バレエ団の芸術監督に就任したマニュエル・ルグリ。その新天地での活躍は「バレエ団の潜在的な力を引き出し、芸術的価値を劇的に上げた」と称賛されている。「こうもり」は“これぞウィーンの真骨頂”ともいえる作品。オペレッタでお馴染みの「こうもり」をもとにローラン・プティが描いたのは、小粋な大人の恋物語。ダンス、音楽、美術がすべて融合した華やかで楽しい舞台が展開する。 |
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マニュエル・ルグリ |
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芸術監督 |
マニュエル・ルグリ(ウルリック役) |
振付 |
ローラン・プティ |
管弦楽 |
日本センチュリー交響楽団 |
音楽 |
ヨハン・シュトラウスII世(ダグラス・ガムレイ編曲) |
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公演日 |
2012年5月5日(土)15:00 |
会場 |
愛知県芸術劇場大ホール |
料金 |
S\17,000 A\15,000 B\12,000 C\9,000 D\6,000 |
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バレエ版「こうもり」の豆知識
パリ・オペラ座を華々しく引退して、2010年にウィーン国立バレエ団の芸術監督に就任したマニュエル・ルグリ。その新天地での活躍は「バレエ団の潜在的な力を引き出し、芸術的価値を劇的に上げた」と称賛されている。「こうもり」は“これぞウィーンの真骨頂”ともいえる作品。オペレッタでお馴染みの「こうもり」をもとにローラン・プティが描いたのは、レビュー風の洒脱さとエスプリをもって創作された小粋な大人の恋物語。華やかで楽しい舞台が展開する。
あらすじ
上流階級の若妻ベラは、夫ヨハンの愛を疑っている。その予感は、ある夜、実証された。夫は“こうもり”に変身し、夜遊びへと飛び立っていったのだ!友人のウルリックがやってきて、夫を取り戻すためには、自分も変身する必要があると説き、そのための技を教授する。夫を追って夜のカフェに来たベラは、謎の美女に扮し、恋の手管を弄しながら神出鬼没。みごと夫に自分を追わせることに成功する。仮面舞踏会にジプシーの扮装で現われるベラ。その魅力にノックアウトされたヨハンは、彼女に無理やり言い寄った末に警察に捕まってしまう。留置場でしょげかえるヨハンのもとに、彼が“見知らぬ魅力的な女性”だと思っているベラがやってきて、自分の正体を明かす。ベラはハサミで夫のこうもりの“羽”を切り落とし、二人は幸福な日常へともどっていく。
登場人物
ベラ
ヨハン
ウルリック |
ウィーンやブタペストあたりに住むブルジョワ家庭の平凡な主婦。
ベラの夫。日々の生活に退屈して夜遊びにふける。
ベラとヨハンの友人。ベラに“ハサミ”を贈る。 |
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