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本公演をもって、第31回名古屋国際音楽祭がいよいよ開幕。
バッハ以降16代目の聖トーマス教会カントール、ビラー氏の指揮による「マタイ受難曲全曲」のコンサートは休憩1回をはさんで3時間20分の長丁場でした。
にもかかわらず会場内は通常のコンサート以上の静かさ、キリストの受難物語に引き込まれました。演奏は全く奇をてらわないオーソドックスなもので、冒頭の壮大な二重合唱から彼らの血となり肉となっているバッハ演奏の伝統が脈々と受け継がれている事を感じました。
中でも福音史家ペッツォルトとソプラノのゼルビッヒ、そして第39曲で素晴らしいヴァイオリンソロを聴かせたコンサート・マスターのフンケには賞賛の声しきりでした。
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「マタイ受難曲」は、当初初期版での演奏予定でしたが指揮者の意向により、今回通常版(BWV244)での演奏となります。何卒ご了承下さい。
「マタイ受難曲」は、聖トーマス教会合唱団のカントール(教会楽長)であったバッハによって作曲され、1727 年に同教会で初演されている。ステージで天使の歌声を聴かせてくれる少年たちの何代か前の先輩はバッハのもとで歌っていたのだ。一方、歴史と伝統を誇る名門ゲヴァントハウス管弦楽団は、当時この街で演奏活動を行っていたオーケストラにその起源があると言われている。バッハゆかりの合唱団とオーケストラによるこの公演は、人類最高の音楽遺産である「マタイ受難曲」の圧倒的な素晴らしさを伝えてくれるにちがいない。 |
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指揮 |
ゲオルク・クリストフ・ビラー(トーマス・カントール、聖トーマス教会音楽監督) |
合唱 |
聖トーマス教会合唱団 |
管弦楽 |
ゲヴァントハウス管弦楽団 |
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ソプラノ:ウテ・ゼルビッヒ、 アルト:エリザベート・ヴィルケ、テノール/福音史家:マルティン・ペッツォルト、バス/イエス:ゴットホルト・シュヴァルツ、バス:マティアス・ヴァイヒェルト
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公演日 |
2008年3月8日(土)
【開場】16:15 【開演】17:00 |
会場 |
中京大学文化市民会館オーローラホール
(旧 名古屋市民会館大ホール) |
料金 |
S\14,000 A\12,000 B\9,000 C売切 D売切 |
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