熊川哲也 K-BALLET COMPANY
 2008年 秋・全国ツアー 名古屋公演
 『コッペリア』Coppelia

 
       
 
熊川哲也 K-BALLET COMPANY 『コッペリア』 公演中止のご案内
平成20年10月30日(木)に愛知県芸術劇場大ホールにて予定しておりました「熊川哲也 K-BALLET COMPANY 2008秋『コッペリア』」公演ですが、熊川哲也が東京公演のリハーサル中に右膝半月板を損傷し、手術をいたしました。この関係で10月30日(木)の名古屋公演は中止となりました。振替公演もございません。お客様には大変ご迷惑、ご心配をおかけいたしまして、誠に申し訳ありませんが、諸事ご賢察いただければ幸いに存じます。
尚、既に先行発売等でチケットをお買い上げのお客様は下記リンクより払戻しのご案内を申し上げます。お手数おかけして恐縮ですが、ご覧の上、各自払戻しいただけますよう、お願い申し上げます。

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↓以下の公演は中止となりました。↓

 
       
 
 
演出・再振付:熊川哲也
         Production/Additional Choreography:Tetsuya Kumakawa

芸術監督:熊川哲也
出演:熊川哲也 K-BALLET COMPANY
演奏:THEATER ORCHESTRA TOKYO

音楽:レオ・ドリーブ Music:Leo Delibes
舞台美術・衣裳:ピーター・ファーマー Set and Costume Design:Peter Farmer


オフィシャルエアライン:ANA
制作:K-BALLET COMPANY/TBS
10/30(木) 【開場】6:00pm 【開演】6:30pm
愛知県芸術劇場大ホール


S席18,000円 A席15,000円
B席10,000円 C席8,000円 (全て税込)
 
 
客席から幾度となく沸き起こる爆笑の渦、躍動するオリジナリティが光る舞踊の数々……19世紀ロマンティック・バレエ最後の傑作が、2004年、今までなかった新感覚のバレエに生まれ変わった! 物語を彩るのは、美しい村娘スワニルダに執心するあまり彼女そっくりの機械人形作りに没頭する変わり者の老人コッペリウスをはじめ、熊川独自の解釈によって現代性豊かに描き出されるキャラクターたち。クラシック・バレエ本来の優美さが熊川の抜群のユーモア・センスと融合し、思いもよらない斬新さで展開する舞台はまさに高級なコメディーを見る爽快さ。現代バレエ界最高の“ストーリー・テラー”熊川が紡ぐ、驚きと発見に満ちた人気作!
 
 
――いちばん素晴らしいと思ったのは、群舞も含め、ダンス全体に新鮮な振付が施され、アクロバットの要素が多いため、作品全体が躍動感に満ち、軽快で若々しいことだ。(中略)日本のバレエ界に新風を吹き込むカンパニーに成長するだろうという期待を抱かせる公演だった――
(2004年6月3日 日本経済新聞 舞踊評論家:鈴木晶)


――会場はしばしば爆笑の渦に包まれたが、(中略)最大の賛辞を呈されるべきは、バレエ団のまとまりだろう。全員が何をなすべきか確信を持って演じている。踊っている。しかもそのことを楽しんでいる。楽しんでいることが伝わってくる。――熊川哲也は古典の再振付に秀でている。『コッペリア』はKバレエ カンパニーの代表作の一つになるだろう――
(2004年6月10日 ○○○新聞 三浦雅士)
   
 
 Kバレエ カンパニーがこのロマンティック・バレエの傑作を上演したのは、2004年春。前年の『白鳥の湖』で朝日舞台芸術賞を受賞した直後だけに、開幕を待つ周囲の期待にも並々ならぬものがあった。観客の期待を超える成果を遂げるのが熊川哲也という芸術家の底知れぬ魅力の要因とするならば、この『コッペリア』もまたまぎれもなく、それを成し得た名作である。
 自動人形への憧れや村の若者の素朴な恋愛、民族舞踊の醸しだす異国情緒といった『コッペリア』ならではの重要なモチーフや軽妙な風合いを最大限に生かすストーリー展開の中で、最も特徴的なことの一つが、物語のキーパーソンとしてのコッペリウス博士にまったく新しい独自のキャラクター性を与えたことである。そこに存在するのは、これまでの『コッペリア』で描かれてきたような特別な天才的発明家などといった風情は微塵もない、ひとりの変わり者の老人である。美しい村娘のスワニルダに執心するあまり、彼女をモデルにした人形作りにひたすら熱中するというそのなりふり構わぬ姿は、ただ愛着のある何かを追わずにいられないという、現代にも存在するようなマニアックな人間像を浮かび上がらせ、どことなく親近感さえも感じさせる。
 この「現代性」はコッペリウスのみならず、スワニルダとフランツというじれったい恋人たち、好奇心旺盛なスワニルダの友人たちといった、あらゆる登場人物たちに投影され、熊川版『コッペリア』における最高の魅力として全編を貫く。そしてまた、生き生きと感情を示すキャラクターたちによって、古い世代と新世代の対比までもが鮮やかに描き出され、物語の普遍性をより高めているのだ。それらを確実に観客に伝えるための手法――物語を明確に進行するために一人ひとりに与える演技のきめ細やかさ――は熊川版の大きな魅力だが、ここではバレエの品位を決して損なうことなく一歩踏み込んだマイムで感情をよりダイレクトに伝えるという新鮮な表現を織り交ぜることにより、物語をさらに豊かに紡ぎだすことに成功している。古典バレエには珍しく、客席からたびたび沸き起こる観客たちの笑い声こそは、その一つの証明だったといえるだろう。そしてまた、<マズルカ><チャルダッシュ>といった民族舞踊、<麦の穂の占い><ブライドメイド><祈り>といった色彩豊かな舞踊シーンでみせた熊川の振付手腕の秀逸さもまた、いっそう高揚感を高める役割を担っている。現代性を映しこむ魅力にあふれたストーリー、ダンスとマイムの巧みな融合――熊川哲也の手により生まれ変わったこの傑作は、古典バレエが今を生きる芸術になり得ることをはっきりと示してくれる。
Coppelia
STORY-Tetsuya Kumakawa‘s Production-
  時は19世紀半ば。科学技術の発達が黎明期を迎え、都市部では産業革命が勃興するその一方で、いまだ中世の錬金術や魔術が畏怖されていた頃。山と森に囲まれたヨーロッパのとある村では、いぜん時代の流れから孤立したような平和な日々が続いていた。
 この村にはコッペリウスという風変わりで偏屈な老人が住んでいる。家にこもりがちで挙動不審なこの老人は村で厄介者扱いされており、若者たちは彼を見かけてはからかい、ちょっかいを出すありさま。実はこのコッペリウスは理想の女性を模った機械人形を製作することに執念を燃やす男で、荷車を牽いては材料をかき集め、日夜、人形作りにいそしんでいるのだ。
 明るく愛らしい村娘スワニルダは村の人気者。彼女に惹かれるコッペリウスはその姿を見かけると、執拗にスケッチを始める。自分の人形に彼女の美しさを取り入れるためだ。続いて、スワニルダの恋人フランツが登場する。彼は近ごろ、コッペリウスの家のバルコニーに座り本を読んでいる美しい娘コッペリアが気になって仕方がない。実はこの娘がコッペリウスの創った機械人形であることは誰も知らない。バルコニーの下から娘に愛想を振りまくと、反応を返したのでフランツは大喜び。それを見たスワニルダはやきもちを焼き、フランツは慌てて機嫌を取ろうとする。そこへ領主が鐘の祭りを行うことを告げにやってくる。領主は仲違いしているふたりに麦の穂の占いを薦め、やがてふたりは仲直りする。ところがフランツはまたもやコッペリアに愛想を振りまいたり、ジプシー女に目移りしたりと懲りない様子で、スワニルダは呆れかえる。
 夕方、静まり返った広場にコッペリウスが出てくる。彼が落とした家の鍵を見つけたスワニルダと友人たちは、興味津々でコッペリウスの家に侵入していく。そしてフランツもまたコッペリアと話してみたいと、梯子を手にバルコニーを昇り始めるのだった。
 娘たちがコッペリウスの部屋に入ってくる。奥の扉を開くと、そこにいたのはコッペリア。挨拶しても本を奪い取っても彼女が動じないので、娘たちはようやくコッペリアが人形だと気づく。ゼンマイ仕掛けの自動人形たちを見つけて娘たちが大はしゃぎしているところに、怒り狂ったコッペリウスが現れる。ひとり逃げ遅れたスワニルダは、慌ててコッペリアの陰に隠れる。
 すると今度は、フランツがバルコニーから入ってくる。最初は追い払おうとするコッペリウスだが、ふと思い立って態度を一変し、フランツに酒を勧める。コッペリアに彼の魂を注入すれば人形はいよいよ完成し、人間と同じになる……。睡眠薬入りの酒を飲まされ、フランツが眠ってしまうと、コッペリウスはさっそくコッペリアに魂を注ぎ込む魔法の儀式を始める。すると、なんとコッペリアが動き始める。実は逃げ遅れたスワニルダがコッペリアになりすましているのだが、コッペリウスはその姿を見て狂喜する。スワニルダはコッペリウスをからかってやろうと勝手気ままに動いて翻弄し、フランツを起こすと、コッペリウスに服を剥ぎ取ったコッペリア人形を見せる。やっと自分が騙されたことに気づき、怒りと悲しみに暮れるコッペリウス。
 祭りが始まろうとしている広場に、コッペリウスが半裸の無惨な人形を抱えて怒りも露わにやってくる。だが、村人たちがコッペリアを着飾り、渡してあげると、老人は満足げに家へと戻って行く。そしてスワニルダとフランツはめでたく結ばれ、結婚式が華やかに行われるのだった。
K-BALLET COMPANY
熊川哲也 Tetsuya Kumakawa<Kバレエカンパニー芸術監督/プリンシパル>

 北海道生まれ。10歳でバレエを始め、1987年に英国ロイヤル・バレエ学校に入学。88年、ソ連レニングラード・ワガノワバレエ学校創立250年祭に英国代表として出演、日本人として初めてマリインスキー劇場(ペテルブルク)で踊る。89年に若手ダンサーの登竜門であるローザンヌ国際バレエ・コンクールで日本人初のゴールド・メダルを受賞し、世界中から脚光を浴びる。また、ヨーロピアン・ヤング・ダンサーズ・オヴ・ザ・イヤー・コンクール(パリ)でも金賞を受賞している。同年、東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団し、同団史上最年少でソリストに昇格。93年、プリンシパルに任命された。在団中にボリショイ・バレエ団の『ジゼル』をはじめ各国のバレエ団に客演。96年から98年にはセルフ・プロデュース公演「Made in LONDON」を開催している。
 98年に英国ロイヤル・バレエ団を退団し、99年、Kバレエ カンパニーを創立。これまでに、プティ振付『カルメン』、自身の演出/再振付による『ジゼル』『眠れる森の美女』『白鳥の湖』『コッペリア』『ドン・キホーテ』『くるみ割り人形』『海賊』などを上演・主演している。また、2004年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場にてアシュトン振付『ラプソディ』を踊り高い評価を受けた。2006年1月、上海大劇院にて『ドン・キホーテ』を上演・主演。振付作品には、『ウォルフガング』『パッシング・ヴォイス』『ソリチュード』などがある。
 このほかの主な出演作に、プティ版『ボレロ』世界初演、スーパー・ワールド・オーケストラ(ロリン・マゼール指揮)との共演による『ドン・キホーテ』のパ・ド・ドゥ、香港バレエ団『くるみ割り人形』、イングリッシュ・ナショナル・バレエ『白鳥の湖』、スポレート・フェスティバル(イタリア)での『海賊』のパ・ド・ドゥ、サン・カルロ劇場(イタリア)での『ラプソディ』、チューリヒ・バレエ初来日公演『ロメオとジュリエット』、ロイヤル・オペラ・ハウスでの「芸術監督アンソニー・ダウエル退任記念ガラ」、英国ロイヤル・バレエ団「ヌレエフ記念ガラ」での『海賊』のヴァリエーションと『ライモンダ』第3幕などがある。
 2004年、『白鳥の湖』の演出/振付/出演に対し、第3回朝日舞台芸術賞を受賞。2005年、第55回芸術選奨 文部科学大臣賞(舞踊部門)を受賞。 2006年、Kバレエ カンパニーとして『ドン・キホーテ』『くるみ割り人形』の舞台成果に対し、第5回朝日舞台芸術賞を受賞。
 また、2003年にはプロフェッショナルなダンサーの育成を目的としたKバレエ スクールを開校し、主宰している。
   
荒井祐子
Yuko Arai<プリンシパル>

1990年、ローザンヌ国際バレエ・コンクールでスカラーシップ賞を受賞し、ハンブルク・バレエ学校に留学。92〜93年までジュヌ・バレエ・ド・フランスに在籍。95年、東京バレエ団に入団。古典全幕作品から現代作品まで多彩な舞台で活躍し、2003年9月、Kバレエ カンパニーにファースト・ソリストとして入団。2005年9月、プリンシパルに昇格。主な出演作は『コッペリア』のスワニルダ、『ドン・キホーテ』のキトリ、『白鳥の湖』のオディール、『くるみ割り人形』のマリー姫、『ジゼル』のタイトルロール、『海賊』のグルナーラ、バランシン振付『フー・ケアーズ?』のプリンシパル、アシュトン振付『ラプソディ』主演、『ファサード』のスイスヨーデリングソング、『シンフォニック・ヴァリエーション』、熊川振付『パッシング・ヴォイス』、『ソリチュード』(初演)、マクミラン振付『三人姉妹』のイリーナなど。2004年、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で『ラプソディ』に出演。2006年、上海大劇院での『ドン・キホーテ』に主演。 
スチュアート・キャシディ
Stuart Cassidy<プリンシパル>

英国ケント州エリス生まれ。英国ロイヤル・バレエ学校で学び、1987年に英国ロイヤル・バレエ団に入団。91年プリンシパルに昇格する。主なレパートリーは、マクミラン振付の『ロメオとジュリエット』のロメオ/マキューシオ、『マノン』のレスコー、アシュトン振付の『リーズの結婚』のコーラス、『シンデレラ』『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』の王子、『ダフニスとクロエ』のダフニスなど。Kバレエ カンパニーには99年の旗揚げから所属。主な出演作は『ジゼル』のアルブレヒト/ヒラリオン、『眠れる森の美女』のフロリムント王子/青い鳥、『白鳥の湖』のジークフリート/ロットバルト、『コッペリア』のコッペリウス、『ドン・キホーテ』のバジル/エスパーダ、『くるみ割り人形』のドロッセルマイヤー、『海賊』のコンラッド、プティ版『カルメン』のエスカミーリオ、アシュトン振付『ラプソディ』『シンフォニック・ヴァリエーション』、マクミラン振付『三人姉妹』のクルイギン、熊川振付『ウォルフガング』初演など。